私は指導力不足教員です。
どう考えても、私自身の指導力が十分とは思えません。
ですから、今までは、自分の指導力が十分であるかのように振る舞う方々を見て、羨ましく感じていました。いいなあ、俺もなりたいな、「指導力十分教員」にって思っていました。
でも、気づいたんです。
学べば学ぶほど、「分からない」と思うことが増えますよね。技術や知識は身につければ身につけるほど、足りなさを痛感するものです。ということは、ですよ。自分の指導力が足りていると思っている人は、まあ、アレなわけです。考えてみれば、当たり前。
そして、それは、学んでいるだけで満足してはいないってことですよね。学んで成長すればするほど、苦しいことも増えるのでしょう。大人も子供も同じです。
例えば、私の教え子が、「このクラスはこんなもんじゃない!もっとできるのに!」と悩んでいたことがあります。この子は本気で学んで、本当に成長したから、こんなことを考えるのです。
私も振り返れば、昔は「自分の学級が、他所よりちょっと良い感じなだけで満足」だったのですが、色々と学んでいく中で、そんなんじゃ満足できないどころか、「自分の学級が他所より良い感じなこと」に悩むようになりました。
学ぶって、成長するってやっぱり大変だなあ。
学んでも、学んでも、ずっと「指導力不足教員」のままです。