「あなたは、本当にオカシイですね」
何ですか、急に?
「急じゃありませんよ。本当は分かってたでしょ、自分で」
意味が分かりません。私のどこがおかしいというんですか?
「少なくない教員が、『手のかかる子』に冷たくて『お利口さん』に甘い」
そういうの、嫌いです。
「優しい先生は、『手のかかる子』に優しくて『お利口さん』に甘い」
それはそれで嫌いです。
「でしょうね。そして、あなたは…」
私が何だって言うのですか?
「あなたは、みんなに冷たい」
えー!?熱血教師で通ってるんですよ、私。
「それは表面的な評価。あなたの本質は冷酷です」
うっ…。
「良いんじゃないですか?みんなに平等なんですから」
絶対に誉めてないでしょ?
「そりゃそうです。褒める気になりません、あなたみたいな冷たい教師を」
私のどこが冷たいと言うですか?
「小学校3年生の真面目で一生懸命な女の子に『猫被らなくていいよ』なんて言い放つんですから、冷たいでしょう?」
は…い…。
「子供たちに『やる気がないならもう教えないぞ』とか言うでしょう?」
まあ…。
「すぐ、『そんなら、さっさとやめちまえ!』とか言うでしょう?」
…。
「本気で『お前みたいな奴が、人生損するんだよ』とか言うでしょう?」
損して欲しくないんです!
「だからと言って直接的過ぎます。オブラートに包む気がないでしょう?」
包んだら伝わらないじゃん!
「包まなかったら、子供たちが傷つくでしょう」
いや、伝えるかどうか、滅茶苦茶悩むんですよ?寝られないくらいに。
「優しい人は悩んだ結果、結局は言えないものなんですよ」
えー!?それって優しさなの??
「そうです。あなたは優しくない。そして、少なくない教員からは、人格が破綻してると思われてますよ」
酷い言い様だなあ。
「でも、身に覚えはあるでしょう?」
うぐぐ。
「まあ、自分の特異さをちゃんと自覚しなさい」
ちょっと落ち込んでます。。。
「良いじゃないですか、ネットのおかげで、同じような人達と多少は知り合えたんですから」
まあ、そうですが。。。
「まあ、これからもせいぜい、苦しみなさい」
へこむなあ。。。