『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

丸ごと認める

お互いの「良さ」を認める。という話を聞いて、それを悪いことだと考える人は少ないでしょう。私も、悪いことだとは言いにくいです。でも、足りないなあとは思います。良さを認める、というだけでは、集団が上手く回らない予感がするのです。

集団の中で折り合いをつけるには、決して「良い」とは言えないことも、ちゃんと認め合わなければいけないでしょう。例えば教室にはちょっとしたことでキレてしまう子がいるものです。その子がキレやすいことも認めてあげ、「この子はこういう時にキレちゃうよね」と分かってあげればいいのではないでしょうか。そうすれば、その子も、周囲の子も嫌な思いをすることがぐっと減ります。

良いところに目を向けるだけではなく、こんな風に「良くないところ」も分かってあげることが大切だよね、と思うのです。

けれど残念なことに「周囲に甘えていると将来困る」という話も聞きます。そうか、周囲に理解してもらうことは、甘えなのか…。

でも、私は今まで自分のクラスで、周囲の理解と助けの中で、周囲との関係も、本人の行動もどんどん改善していく姿を山ほど見てきました。そういう姿を見ると、周囲の助けを得られず、いつまでも苦しんでいるよりもよっぽと「将来の役に立つ」ように感じられます。

でも、多くの場合、教員が認められないんでしょうね、その子の「良くない面」を。丸ごと認めるって、胆力が必要ですから。