『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

2学期の『学び合い』

夏休みも後半に入りました。

 

1学期の終わり頃、ちょっと『学び合い』が停滞してきた方も少なくないと思います。「一人も見捨てない」をちゃんと求めているつもりだし、課題もちゃんと準備しているつもりだし、子供達だって「『学び合い』は楽しい」と言っているし。だから、悪くはないつもりなんだけれど、でも、何だかモヤモヤする。子供達が本気で学んでいない気がする。

そういう学級、少なくないでしょうね。そうなる理由は、私は「トップランナーが燃えていないから」だと思っています。トップランナーとは、その教科や授業で相対的に多く「教える立場」に立つ子たちのことです。
私がかつて犯した失敗は、学期末の「店じまい」みたいな学習が続いてしまって、全然クリエイティブじゃない授業ばっかりやってしまったこと。ドリルを終わらせるとか、復習問題ばっかりとか。そういう学習が続いて、トップランナーがつまらなそうに勉強していて、苦手な子は「ドリル終わらねー」っていやいややっていて、学級全体が楽しく学べなくなってしまいました。あー、今年もそうなってたなあ、と今更ながら反省。
『学び合い』は、「課題を解決しようとする時、人間は本能的に学び合う」ことを利用して授業を行います(と私は解釈しています)。ですから、トップランナーにとって学びがいのある課題じゃないと(つまり、最初から分かっているような課題だと)、学び合いが発生しないのです。

また、集団の関係性が豊かになってきたにも関わらず、いつまでも「3人以上に説明できる」という課題にしていても、トップランナーは燃えないでしょうね。だって、3分くらいで説明が終わっちゃう子もいるでしょうから。「まだ終わっていない人がいるぞ!」と言って無理やり学び合わせようとすると、トップランナーはどんどん冷めていくでしょうね。少なくとも、私が子供だったら冷めるな。

 

ということで、私が取り組んでいるのが「単元『学び合い』」なのです。自分のペースで進む『学び合い』。それによって、トップランナーがどんどん進めるようにします。また、「学びのカリキュラム・マネジメント」によって、学習の質を上げていきます。

1学期の終盤に、なんだかモヤモヤした方は、2学期には子供達にとって学びがいのある授業になるように今のうちから準備をしておいて欲しいなと思います。トップランナーが燃えるように。

もちろん、いろんな「やり方」があるでしょう。いろんなやり方があった方がいいと思います。せっかく『学び合い』が広まってきたのですから、「子供達にとって学びがいのある授業」についてもっと情報交換が進めばいいなと思っています。