『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

サンタクロース

12月のある日のことです。クラスの数名の子が言い争っていました。内容は「サンタクロースはいるか、いないか」。3年生らしいネタですね。

数名は

「サンタクロースなんていないよ!」

と言っています。別の子達は

「いるよ!」「だって見たもん!」

と言い張っています。私は「こっちに話をふるなよ〜」と思いながら知らんぷりしていました。子供の話に大人が口を挟まない方がいいと思っているからです。

が、一人の子が私に話かけてきました。

「ねえ、先生。先生はサンタクロースっていると思いますか?」

そんなの知らないよ、と突き放そうかとも思ったのですが、ちょっと考えて、こう答えました。

「先生もサンタクロースにお願いしてるんだよ。プレゼントくださいって。毎年お願いしているんだけど、届かないんだよね。おかしいなあ、先生はこんなにいい子なのにね。だからさ、もしかしたらサンタクロースはいないのかも?って思うこともあるよ。だって、こんなにいい子な先生がプレゼントもらえないんだもん。でもね、先生の所に来ないからって、いないって証拠にはならないでしょ?『自分のところには来ない』というのと、『世界中どこにもいない』っていうのは、全然別の話だからね。」

話はその後、「先生は何をお願いしたの?」や「先生がもらえるわけないじゃん」といった話になっていきました。

私がこの時に考えていたのは、サンタクロースがいるか・いないか、ということではありません。もしかしたら、クラスの中にはプレゼントをもらえない子がいるかもしれない、ということであり、ひょっとするとクリスマスとも無縁の子がいるかもしれない、ということです。だから、「サンタクロースはいるよ」とは言えません。一方、いる、と言っている子がいるんですから「いないよ」とも言えません。


学級にはいろんな子がいる。
そう考えて、こんなことを答えました。が、それでも後から「この答えでよかったのかな」と悶々としてしまいます。

もっと良い答え方があったのでないか。そもそもこういう話に大人が口を挟むべきではないのかもしれない。自分の学級経営が悪いからこういう話になるのではないか。

そんなことをグルグルと考えてしまいます。

ああ、もっと“良い先生”になりたいなあ。。。

やはり、私は“良い先生”じゃないからでしょうか。今年もクリスマスプレゼントは届きませんでした。