『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

単元内での繰り返し その3

『学び合い』において、単元内での繰り返しがもたらす効果はいくつもあります。

 

まず一つ目は「誰も分かっていないこと、出来ないことを課題にできる」こと。1単位時間毎に新たな課題を設定する『学び合い』の場合は、基本的に「学級の2割の子が分かっていること、出来ていること」を課題として設定します。『学び合い』の初期段階では「得意な子が15分程度で終わる課題をだす」なんて目安もあるくらい。分かっている2割の子が課題を15分くらいで終わらせ、残りの時間は他の子に教える、それが「繰り返しのない」『学び合い』授業の基本的な型と言えるかも。これだと残念ながら、「教えてばっかりで自分が学んでいる気がしない」という子も少なくないでしょうね。昨年、Twitterでそういう不満を伺いました。

それを避けるために、誰も分からない課題を設定したとしたら、その学習が得意な子が45分間一生懸命学んでいる一方、他の子は「分からん」「無理…」とあきらめる、そんな授業になってしまう可能性が高いでしょう。

 

しかし、単元内で繰り返す授業なら、得意な子も直ぐには出来ない課題を設定したとしても、授業が成り立ちます。最初の1時間目は、分かる子も分からない子もいて良いのです。「またやるんだから、次頑張れよ」と言えるのです。