文部科学省の「子供に伝えたい自殺予防(学校における自殺予防教育導入の手引)」には、SOSの出し方やSOSの受け止め方について「教育」するように求めています。死ぬ前にちゃんとSOSを出せるように、そして、友達のSOSに気づけるようになって欲しい。私もそう思います。
「子供に伝えたい自殺予防(学校における自殺予防教育導入の手引)」及び「子供の自殺等の実態分析」について:文部科学省
学校には様々な「教育」が入り込んでいます。私が教員になってからの十数年間でも、環境教育や外国語、情報教育、キャリア教育、防災教育、プログラミング教育など、どんどん増える一方。
「色んなことが増え過ぎて、勉強する暇がないよ」
とぼやきたい気持ちは、私にもあります。
でもね、「人生」や「命」の教育と「教科教育」のどちらを優先すべきかと考えると、そりゃあ命でしょ、とも思うのです。子供達が生きていく困難な未来を考慮すると、人生や命に関わる教育は絶対に必要でしょう。
一方で、ある程度の教科の力を身につけさせないと、周囲は納得してくれません。
だから、教科教育と同時に、「人生」や「命」に関わる能力を伸ばせる授業を目指しています。昨日書いたような「人との関わりが苦しい子」を何とかしたいのは、それが人生や命に関わると確信しているからなのです。