『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

語るしかないけれど

『学び合い』では、教員による語りが重要である、という言葉をよく聞きます。私も言ったことがあります。教員が子供達に「一人も見捨てないことは、得なのだ」と語ることで、集団の2割の子供達が動き、それが集団の半数以上に波及し、最終的には集団全体を巻き込む、というのが、ものすごく単純化した『学び合い』による学級経営のモデルだと考えています。

が、これはあくまで「単純化したモデル」に過ぎないでしょう。実際にはこんなに綺麗に動きませんよ、子供達は。

子供達に『学び合い』の考え方を涵養するには、結局はまあ語るしかなんでしょうけれど、でもそれは「語れば伝わる」というものではないんです。伝わらないのは「語りが悪いから」ではないのです。語っていることと、教員の立ち振る舞いが一致しているかどうかが肝、というのが、現時点で私が出した結論です。

一致しているかどうか。これは、そう簡単にはいきません。人間は弱いから、簡単に易きに流れます。「集団全体を見て、広く折り合いをつける」より「数人のグループを作って、狭く折り合いをつける」方が楽なんですもん。本能はそっちを選ぶんですもん。私自身も「数人のグループを作って、狭く折り合いをつける」道を選んでしまいがち。それじゃあ、どんなに語っても伝わりません。

 

じゃあ、どうするか。という話は、また明日に!