『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

多様性がないと困る

近年、「多様性を認めるべきだ」という声はどんどん大きくなっています。また、『学び合い』による授業では、多様性を重視します。私は多様性がないと困る!と思っているくらいです。

 

みんなバラバラの方がいいのです。バラバラだからこそ集団が成長するのです。

だってね、もしも学級の全員が均一な状況だったら、学び合いもヘッタクレもないんですから。すぐ分かる子もいれば、もう少して分かりそうな子もいるし、さっぱり分からない子もいる。そういう多様な状況だから、学び合う集団が生まれ、集団が育っていくのです。

教えてと言う子がいるから教える子が伸びます。教えてと言えない内気な子がいるから、どうしたの?力になるよという子が伸びます。そこから生まれる安心感が、集団全体を包みます。だから、教室の中に色んな子がいてくれないと、私は困るのです。

そして、ある集団で助けられ、温かさに包まれた子は、集団が広がれば助ける側に回ることができます。異学年『学び合い』をやると子供達がグーンと伸びるのは、そのためでしょう。集団のメンバーは固定的で閉鎖的なものより、流動的である方がいいのです。メンバーはやっぱり多様性がないと困るのです。

それに、私が知らない間に子供達がグングン伸びていくのは、私には把握しきれないくらい子供達が多様だからです。

 

多様な集団に拒否感が強い方は、もしかすると一人で何とかしようとするからかもしれません。私だって、一人で何とかしろ!と言われたら不安になります。「ちゃんと仕切れるかなあ」って。

でも、みんなでなるなら多様性が必須です。いや、逆かな。世の中は多様なのです。だから、みんなでやるしかないのでしょう。