子供達の言葉を受け止める時に、それをそのまま素直に捉えるのは、少々危険でしょう。その言葉には、様々な思いが隠れているからです。子供達は、意図的に隠しているわけではなく、多分、自分の思いを上手く伝えられないのでしょう。ですから、教員は、子供の言葉の表面を1枚めくって、隠れている思いを掬い取らないと、指導の芯を外してしまいます。
これは「子供は嘘をつく」と子供達を疑うわけではありません。むしろ、疑うのは私自身です。子供達の言葉を都合よく解釈してしまう自分勝手な理解を改めるために、一歩立ち止まって、さらによく考えててみる。そして、自分では正しく理解しているつもりでも、それは誤解にまみれているのだと心に留めておく。そんなことを大切にしています。
でも、めくるのは1枚で十分。子供の心に土足で踏み込むようなことは慎むべきです。