今日の午前中はたっぷりと教材解釈。研究と言うほどでもないので、私は教材「解釈」と言っています。
まずは、5年生の理科の準備。2学期の最初に学習するのは「花から実へ」という単元です。2学期は単元『学び合い』を本格化させたいので、その準備の意味も込めて、導入のスライドを作りました。「花から実へ、という学習が今までの学習とどうつながっているのか」を説明することで、学習のゴールが見えるようにするためです。私は理科は専門外ですので、自分の理解を深める意図もあります。
3,4年生の理科では、大雑把にいうと「種子→発芽→成長→花→実→種子」というサイクルを学びました。5年生の1学期には「種子→発芽」と「発芽→成長」の部分ついて詳しく学んだわけです。で、2学期には「花→実」について詳しく学ぶわけです。さらにはそこに、「魚のたんじょう」の学習も絡んできます。
というのが、私が見えてきたこと。(突っ込み大歓迎です。参考にさせていただきます。)
子どもたちは1学期に
「発芽に必要な条件は何?」
と聞けば、当然ながら
「水、空気、適切な温度」
と答えられるようになりました。また
「植物がより成長するのに必要な条件は何?」
と聞けば、
「日光に当てることと、肥料を与えること」
と答えられました。さらには
「めだかが産卵する条件は?」
と聞けば
「おすとめすを一緒に飼う」
「受精」
など答えられました。
となると、この単元が終わった時には何を聞いて、どう答えられるようになればいいのかが見えてきます。そして、簡潔に一言で答えるだけではなく、
「それってどういうこと?もう少し詳しく説明してね」
と言われたら、ちゃんと説明できる力も、もっとつけたいところ。ですから、2学期は書く活動もレベルアップさせていく予定です。でも、担任じゃないとやりたいようにやれない小心者で遠慮がちな私は、昨年度までとはちょっと違う形で書き溜められるように、その準備も。校内や地域に広めることも考えて、作戦進行中なのですよ。
こういうことを考えていると、教科書ってよく考えられているなあと気づきます。ちゃんと学びがつながるように作られているのですね。
そして、こういった学びがつながった授業を行うことで、子どもたちに任せやすくなります。以前の私は、「なぜ自分のクラスの子どもたちは、放っておいても学ぶのか」が分かっていませんでした。今はちょっと分かるようになってきましたよ。前にやったことと同じようなこと、似たこと、プラスαのことをやっているからなのですね。そして、勢いのついた子どもたちは、カタパルトから飛び出すように、私の意図を超えていくのです。