『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

無駄な時間、無駄なこと

私には意地悪な面があって、「子どもたちが“簡単”に答えを導き出して欲しくない」と考えてしまいがちだった。迷うことに意味がある、悩むことに意義がある、そんな風に思ってもいた。

が、それは間違いだったと思う。簡単に分かる問題ばかりじゃつまらないだろう。でも、簡単に分かる問題なら、さっさと答えを出してしまう方がいい。そして、残りの時間を有効に使う方がいい。

「何時間勉強した」とか「何時間仕事をした」とか、かけた時間に価値を置き過ぎると、無駄な時間が増えてしまうのかもしれない。「時は金なり」というが、時間も金銭も、それ自体に価値があるわけではないだろう。それをどう使うかが重要じゃなかろうか。同じ成果を出すのなら、時間は短い方がいいな。

 

先日、

「先生、本当に教科書見ちゃってもいいんですか?答え、載ってますけど…」

と質問を受けた。私の答えは

「もちろん、いいですよ。答えが分かっている人なんてたくさんいるでしょう?大切なのは、答えが分かることじゃないからね」

それに続いて、その子は

「答えが分かるじゃなくて、理由が分かって、説明できること」

と続けてくれた。授業中、賢くて優しい子どもたちは「答えが分からないふり」をしてくれる。そんな無駄なことはしなくていいのに。