『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

心配

私は20代の頃、比較的大きな学校に勤務できた。初任校は児童数850人。2校目は450人。児童数が多いということは、教員が多いということ。そのため、分掌は少なくなる。授業や学級経営に力を注げた。簡単な仕事から、徐々に難しい仕事と、段階的に教えてもらうこともできた。私が「まずは授業!まずは学級!」という価値観を持っているのは、若い頃の環境が理由かもしれない。今思うと、本当にありがたかった。

 

そんな私から見ると、今の20代の教員はちょっと気の毒になる。「若いんだから、この仕事を!」と重い分掌も頼まれる。私は2校目勤務の時に、29歳で初めて体育主任をやった。周囲の学校からは

「20代であの学校の体育主任を任されているんだね」

「ずいぶんと若い体育主任だな」

と驚かれた。そういう地域だったのだ。今では、この辺りでも20代の体育主任はめずらしくない。採用2年目で体育主任なんてこともある。自分のクラスの授業や指導はそっちのけで、運動会の準備。それで

「頑張っているね」

「一生懸命だね」

と誉められる。でも、誉める側にも事情がある。そういう仕事を若い先生にやってもらわないとキツイのだ。様々な事情もあって、若い先生は、授業や学級経営の前にまず分掌の仕事。そこで学校に貢献することを求められる。

 

授業や学級経営よりも、分掌優先。そういう人もいて良いのだけれど、果たしてそれで教員生活をずっとやっていけるのだろうか。正直なところ、私は心配である。