『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

後ろ盾

勤務校には、20代の教員が4名います。都市部では「少ない」かもしれませんが、地方では「多い」でしょう。福島県では「校長が真ん中の年齢」や「教頭が一番年下」なんて学校の話もチラホラ聞きますから、本校は恵まれています。保護者さんは、若い先生よりもベテランの方が何となく安心感があるかもしれません。でも、学校全体や子供の成長の「健全性」を考えると、若い先生は非常に大切です。片寄った構成の教員集団に囲まれて育った子供たちはちょっと不健全だと感じます。身近に「お兄さんお姉さん」は絶対に必要です。また、ベテランによる「ソツはないけど四角四面になりがちな指導」より、若者の「ノリと勢いで押しがちだけど、子供たちと試行錯誤する指導」の方が、子供たちを成長させる場合もあるでしょう。(もちろん、逆もあるでしょうけれど。)

 

若い同僚が多いので、先輩面して一応は助言をすることもあります。助言をする時に私が大切にしているのが「三つの話」。三つとは、1 先行実践の話  2 学術的、理論的な話 3 指導要領や法の話、です。

先行実践の話とは、「先人はあんな方法やこんな方法を開発したよ」という話です。「私はこうやっている」というだけだと、「だからあなたも同じようにやりなさい」と言っているように受け取られかねません。そうならないように、先人の知恵も紹介するようにしています。

学術的、理論的な話をするのは、「根拠は、私の経験だけ!」となるのを防ぐためです。私の場合は『学び合い』の理論が中心。個人的には「社会心理学」や「サル学」や「経営学」の話も好きなのですが、ちょっと聞きかじっただけの話を偉そうにしてしまわないように気をつけています。私にとって、ある程度の「まとまり」をもって語れるのは、『学び合い』だけです。

指導要領や法の話は、公教育に携わっている人間には必須なはずです。が、蔑ろにされがちですよね。指導要領と「真逆」の助言を「よかれ」と思ってしてしまうことも、もっと言えば「それ、法に反してますよ」という話をしてしまうことも、実はあるあるです。分かっていてそういうことを言う人もいますが、私はそれはしたくありません。そのためには自分も勉強ひないとね。ただ、最近はちょっとサボり気味。マズイです。

理論や法を学ぶのは、自分のブレを少なくするためです。人間はブレます。絶対に。賭けてもいいです。だから、そういう「後ろ盾」を得ることで、ブレを少なくしています。かつては、「根拠は私!」というタイプは「頑固一徹」なイメージを持っていました。でも、そういう人ほど実際に話すとブレているものです。人間って、一人じゃ弱いんだな、やっぱり。

 

私も弱いです。ブレブレです。だから、後ろ盾となるものを学ばなければいけません。