『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

潰れるのは、学校か、教員か

世の中の流れに反する話かもしれません。最初に謝っておきます。

「お気を悪くしたら、すみません」

そして、申し上げておきますが、私は教員の多忙化は解消されるべきだと思っていますし、教務主任として、学校のために自分なりにやれることをやっています。例えば、来年度は諸々を改善し、3学期限定ですが、5,6年生でも5校時の日を週に3回へと増やす予定です。月・水・金が5校時、火・木が6校時。まだ時数が確定していないのですが、なんとか実現したいと奮闘中です。3学期全てが無理なら、せめて2月・3月だけでも5校時を増やしたいなあ。先生方の仕事時間確保のためには、6校時授業の日を減らす必要があると考えています。

このように、私は“減らす”ことは良いことだと思っているし、実際に減らしています。


学校を忙しくしているのは、小学校なら行事、中学校なら部活動だというのが、私の考えです。小学校は行事指導に時間をかけ過ぎです。さらには、小学校でも部活動を行っているところがあり、私も陸上部やサッカー部の指導をやっていました。中学校の部活に関しては言わずもがな。明らかにおかしい!

行事と部活にメスを入れなければ、学校の多忙化は改善しないでしょう。


ただ、これらが消滅したら、本当に学校は良くなるのでしょうか。むしろ悪くなる可能性はないでしょうか。

 

なぜ、こんなことを言うのかというと、少なくない子供たちが、行事や部活の方が、授業よりも好きだからです。
小学生が卒業間際に「6年間の思い出」の作文を書いたり、発表をしたりする時、どんなことを書くでしょうか。ほとんどの子が運動会や宿泊活動等の「行事」のことを書くのではないでしょうか。勉強のこと、授業のことを書く子がどれくらいいるでしょうか。

私が中学生の時、発熱で学校は休んだのに、部活動の練習には行ったことがあります。休んだら叱られる、という話ではありません。それほどまでに部活に行きたかったのです。では、熱があっても受けたい!と思うような授業を、行えているでしょうか。

 

行事がほぼなくなった学校がどうなるのか、私は震災直後に経験しました。その時の経験から、それがプラスに作用する教員はごく少数だと確信しています。「行事や部活を減らせば、教員は楽になる」そんな簡単な話ではないのです。私は今、そこに細心の注意を払いながら、削減業務に励んでいます。でも、これでは抜本的な改革はできないのです。ちょっとした改善止まり。それでは、いつか「学校」は潰れます。

かと言って、本気で改革をしたら、多くの「教員」が潰れかねません。

福島では既に、終わりが始まっています。

 

訳がわからない、という方もいらっしゃるでしょう。この話題を文章にまとめるには、私は筆力不足です。詳しくは2月9日に登壇させていただく札幌のセミナーでご説明させていただくつもりです。

2月9日 これからの教育を考えるセミナー2019如月in札幌(北海道)