最近の学校では、子供たちを「顧客」と捉える傾向が強いようだ。教育がサービス業化しているとも言われる。どうやって子供たちを満足させるか。そういう発信がどんどん増えているように感じるのは、気のせいだろうか。
教員と子供たちが、win-winの関係になる。
という言葉に違和感を抱くのは、「ってことは、win-loseもあるのかよ!?」と突っ込みたくなるから。
子供たちと教員の関係は、片方が勝って片方が負ける、なんて対立的なものだろうか。子供と教員には、winもloseもありはしない。だから、win-winもあり得ない。
そんな風に私は思う。
子供たちが苦しい時は、私も苦しい。
私が苦しい時は、子供たちが苦しい時だ。
だから私は、子供たちは私の「同僚」なのだと思っている。そして、どうすれば、同僚である子供たちが幸せな生涯を送れるオトナへと成長できるのかを、ずっと考え抜いていきたい。