若い頃は、良くも悪くも子供達と近い感覚でクラスを見ていたのだと思う。当時は何も考えておらず、「今となっては」という話だが、子供達が見ているものを私も見て、子供達が見えていないものは私も見えていなかった。
今の私は、子供達が見ていないものが見える。でも、子供達が見ているものが私には分からない。同じものを見ているとしても、違ったものに見えている。そのズレは、まあ、仕方ない。私が歳をとったということだろう。
でも多分、これから少しずつ重なっていくとも思っている。全員とは言わないが、ちゃんとクラス全体を俯瞰して見る目が育ってきているから。この子達なら、若い頃の私なんぞよりも、もっと的確にクラスを見取れそうだ。本当に楽しみなクラスである。