『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

変える、を引き出す子供達の姿

今日は研究授業を行った。他校からの参観や指導助言もあるちょっと大きめの研究授業である。校内のコンセンサスは得られているので、フルの『学び合い』の授業を見てもらった。

授業中も、授業後も、校内外の参観者から

「私も『学び合い』に挑戦したくなりました」

というような言葉をもらった。私には「見慣れた光景」だが、多くの人にとって、それだけの価値と影響力のある、子供達の姿だったということだろう。

 

同時に、『学び合い』の広がりも実感した。授業を見る前から『学び合い』に興味関心のある方が複数いたのだ。10年前に私が『学び合い』を始めた頃とは大違い。私よりも前から取り組んでいる方にとっては、現状は異世界のように感じるのかもしれないな。

広がれば、それに伴って「悪い面」も目立ってくる。うまくいかない事例も増えるからだ。『学び合い』は魔法ではない。必ず上手くいく!なんてことはない。私だって失敗と後悔を繰り返している。

それが分かった上で、それでも私は『学び合い』を広めたいと願っている。私が知る限り、学校に存在する様々な問題のいくつかは、『学び合い』が広まることで解消し得るものだからだ。

今の学校は、変えないと本当にまずいことになる。定年の年齢が引き上げられそうなので、私はあと23年くらい学校で働くことになるだろう。23年も今の学校がもつとは思えない。

難しい理屈はいらない。

「今の忙しさをあと20年、30年、ずっと耐えられますか?」

と問われて、自信を持って

「はい!」

と言える中堅がどれだけいるだろう。私には無理だ。恐ろしいことに、まだまだ苦労が増しそうな気配さえも感じる。

 

でも、変えるのは簡単ではない。勇気もいる。「変え続けること」を選んだ私だからこそ、よく分かるつもりだ。

それでも、今日の参観者は「変えたい」と言ってくれた。その思いを引き出したのは、子供達の学びの姿である。

それが本当に誇らしい。

そして、心から尊敬する。

 

子供達は有能なのだ。私個人よりも、はるかに。