私がクラスでよく語る「定番」の話の一つに「人は、分かれると争う」というものがある。グループやチームに分かれていると、それだけで諍いが起きる。諍いの原因は、分かれていること。ただそれだけ。というのが、私の持論である。
幼い子は、体育でボールゲームをやるためにチーム分けをした瞬間にケンカを始める。
「あっちが強すぎる!ずるい!」
なんて言って。高学年だってそんなに変わらない。女子グループ間の問題も、ケンカをしたから分かれているのではなく、分かれているからケンカが起きているのだと、私は考えるている。
こんな例は、枚挙にいとまがない。クラス内で男女に分かれて活動してばかりいると、争いが絶えないし、また、同じ学年でも1組と2組に分かれて活動してばかりいると、嫌な意味で競い、争うようになる。だから、クラスの状態によっては、意識的に断言を交流させたり、時には学年で揃えるとか合同で行ったりする場面も必要になる。
けれど、「私が」交流させるだけでは駄目なのだ。一人では見落とす。忘れる。子供達の中に「あ、分かれてるな。このままだとケンカになるな」と分かってくれる子が数人欲しい。数人が動いてくれれば、集団はグッと安定する。諍いだらけのクラスにて、喧騒に心をすり減らしている教員やまじめな子にとっては、ぜひ、覚えておいて欲しいことだ。
さて、これから函館の会である。
行ってこよう!