『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

宮城県で働く小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。2月に単著発売予定「流動型『学び合い』の授業作り」発売

戦略的に考える

私は、「子供集団は有能だ」と考えています。ですので、子供たちの意見を聞くことを大切にしています。ただし、「子供たち」と言ってもそれぞれの意見はバラバラです。全員一致する、ということはないでしょう。
例えば、私のクラスの子供たち全員が同じ度合いで積極的に『学び合い』に賛成しているというわけではありません。私に対する信頼も『学び合い』に対する信頼も、個人差があります。

私は、こういう時、「2:6:2の法則」という考え方を使います。私だけではなく、多くの『学び合い』実践者が取り入れている考え方です。これは「パレートの法則」が基になっているものです。例えば私が
「『学び合い』の授業をレベルアップさせたいんだけれど、単元の課題を全部最初にまとめてみんなに伝えるという形はどうかな。それだと、早い人はどんどん進められるし、苦手な人は分かるまでじっくり学習することができるよね。遅れてしまった人がいれも、このクラスなら、助けてくれる人がいるでしょう。やってみませんか」
と子供たちに相談したとします。すると、子供たちの反応は、積極的な態度の賛成派が2割、どちらでもいい中間層の子が6割、消極的な態度の反対派が2割、というようにおおよそ「2:6:2」に分かれる。そういう法則です。ここで注意すべきは、中間層の6割の動向です。6割の子たちが「どちらでもいいんだけれど、どちらかと言えば積極的」になってくれれば、私の提案を通しても大きな問題は起きません。子供たちには
「反対していた2割の人たちは◯◯の点で心配って言っていたんだから、その不安を忘れずに、助けてあげよう」
と伝え、反対派の子であっても「一人も見捨てない」ようにしよう、と伝えます。
 もし逆に、中間の子供たちが「反対派」に着けば、私の提案は没です。無理には通しません。ただし、
「今の授業では◯◯の点で上手くいっていないから変えようと思っている人もいることは忘れずにね」
と伝え、ここでも「一人も見捨てない」ことを確認します。
 今までのクラスでも、実際に子供たちと相談した結果「算数では単元『学び合い』をやったけれど、国語ではやらなかった」ということもありました。私は、もしクラスの子供たちの大多数が
「『学び合い』をやめて欲しい」
となれば、やめるつもりでいます。

     来年2月発売予定「流動型『学び合い』の授業づくり」より一部抜

ちょっと嫌な言い方ですが、『学び合い』賛成派に有利な状況を意図的に作り、集団を動かしているという自覚も持っています。運を天に任せて仕事はできませんから。ただし、『学び合い』反対派であっても、私のことが嫌いでも、絶対に見捨てないことを求めます。反対派の存在を許さない態度は、いつか「反逆」を招きかねません。

 

子供たちの幸せを祈るからこそ、戦略的に考えるのです。