2月に出す予定の本は、ノウハウ本でもなく、『学び合い』を紹介する本でもなく、私が10年間やってきた「実践記録」のようなものだ。
来年2月に発売予定です。
— 高橋 尚幸 (@naotaka007) 2019年10月20日
私の10年間の実践をまとめました。
集大成と言えるものだと思います。
流動型『学び合い』の授業づくり: 時間割まで子どもが決める! (教育単行本) https://t.co/ZYjs8dhepx
正直、誰にでもフィットする本だとは思わない。全然面白くない!!と言う方もいるだろう。しかし、「今の授業を続けていくんじゃダメだ」と感じている方には、何かしらのお役に立てるんじゃなかろうか。
- 『学び合い』について、もっと詳しく知りたくなったな。
- 『学び合い』を始めるかどうか躊躇していたけど、ちょっとやってみようかな。
- 『学び合い』を今すぐやるのは無理だけど、いつかやってみたいな。
- 『学び合い』には興味なかったけど、ちょっと印象が変わったな。
例えば、こんな風に思ってもらえたら、嬉しい。
ところで。この原稿を書いたり、校正のために読み直したりすることで、自分の10年間を振り返ることになった。自分がそれなりに成長できたと感じる一方、「ああ、私は昔考えていたような、“カッコいい大人”にはなれなかった」とも気付いてしまった。
私は10代の頃、苦しみながら生きていた。もちろん、思春期に誰もが感じるものかもしれないが、その頃は本当に苦しかった。でも、いつかはちゃんと大人になれると思っていた。が、20代になり、教員になっても、やっぱり苦しかった。初任のころの私は、本当に酷い教員だったから。でも、いつかはちゃんとした教員になれると思っていた。それから約10年経って、『学び合い』に出会った。そして、そこから10年間、『学び合い』を続けてきた。そして、今。42歳になっても、やっぱり同じだ。10代や20代の頃に感じていた苦しさを、今でも抱えながら日々を過ごしている。やっぱり、本質的には昔と変わっていないのだろう。私はずっと、苦しさと戦いながら生きてきたのだ。もしかすると、これからもそうかもしれない。
ああ、なんとカッコ悪いんだろう。私は40歳を過ぎても「カッコいい大人」になれていない。でも、カッコ悪くても、苦しくても、それなりに大人にはなったな、とも思う。
それに気付けただけでも、とりあえず本を書いてよかった。
こんな記事を上げて、本の宣伝になるとは思えないな。それなのに書いちゃうのがダメなんだよなー。