以前は、私も考えていた。
「なぜ、みんな変われないのか」
こっちは、こんなに努力しているのに。新しいことにチャレンジしているのに。そして、それなりの成果も出しているのに。どうして現状に甘んじているのか!
大袈裟に言えば、そんな風に思っていたこともある。
しかし、先日、ふと「あれ?今の私は、そうは思っていないな」と気付いた。きっと、今の職場に転勤し、若い同僚が「成長したい」「学びたい」という意欲を持って働いている様子を見ているからだろう。さらには、そんな若者を支えるために、共に学ぼうとしている先輩や、私より少し下の中堅の姿を見ているからだろう。
一昨日は、ある先輩教員から
「今は1時間毎の『学び合い』しかやれていないけれど、来年度は単元の『学び合い』にも挑戦したい」
と相談を受けた。私は一瞬、言葉に詰まる。どう答えるべきか。少し迷って
「ぜひ、やりましょう!また相談してください」
と答えた。迷ってしまったのは、私の弱さ。支えられるだろうか。上手くいくだろうか。そんな不安が過ぎったのだ。
そして、気付いた。
あれ?変化に躊躇っているのは、私自身なのかもしれないぞ。もしかしたら、今までだって、変わろうとしている人はいたし、変わっていった人もいたのに、私がそれに気付かなかったんじゃないか。中には、知らず知らず私が変化を止めさせていたケースもあっただろう。そこまでいかなくても、私自身が、もっと軽やかに、柔らかく、変化を楽しめていたら、共に歩んでくれた人が多かったのかもしれないのに。
ああ、周囲の変化を妨げていたのは、私自身なのだな。
最初は「そんな気がする」レベルだったのが、だんだんと「確信」に近付いていく。ただの思い込みではないだろう。間違いなく、そういう一面もあったはずだ。
こうしてまた、自分の毒に気付くのです。
昨日は「ちょっと誇らしい気分で週末を過ごそう」って思っていたのにね。