『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

忘れていく感覚

今週、行なった、あるワークテスト。とりあえず、全員80点は超えた。平均は97点。

 

20代の頃は、ワークテストの平均点を90点台にするのが一つの目標だった。当時、TOSSの「教室ツーウェイ」に「平均90点」の話が書かれていた。算数の話だったかな。それを読んで、いつかは私も!と思っていた。「平均90点台のためには、20点・30点だった子を60点に引き上げる必要がある」という趣旨のことも書かれていて、全員を60点以上にする、というのも一つの目標にしていた。でも、それがなかなか難しく、平均点も80点台が多かったように記憶している。

それが、30代になった頃には、平均90点は難しいことじゃなくなったし、『学び合い』に出会ってからは、全員が80点や90点以上になることもしょっちゅうある。そうなったのは、「どういう問題がテストに出るのか」「テストのためにはどんな課題をどの程度やっておけばいいか」「どこに注意してどんな指導をすればいいか」を私が分かってきたからだ。本質的に、子供たちの力を伸ばせているわけじゃない。私が取らせている、という面が大きい。だから今は、それほど、点数を上げようと躍起になっていない。

 

と言いつつ、20代の頃よりは確実に点数を「取らせる」ことができるようになった。そして、20代の頃の「点数を上げたいけれど、上げられない」時の感覚を忘れている。これって、仕方ないことなのと同時に、気を付けなくちゃいけないことでもある。

「テストの点数なんて、重要じゃないよ」なんて言っても、私自身はそれなりに取らせている。

「特に意識しなくても、楽しく勉強していれば、勝手に上がるよ」と言えるのは、上記のようなポイントが分かっているからだ。

 

こうやって、若い先生にアドバイスをしたくても、ズレが大きくなっていくんだなあ。