『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント 繋がる国語科 アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

福島県の小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。

当ブログの内容は、全てなおたかの個人的見解です。


最後は愛なのだ

今日は、勤務地周辺の仲間との学習会でした。今年のテーマは「いじめ」について。ここでは書けないディープな話がたくさん出ました。

 

もう眠いので一言だけ。

教育とは、やっぱり最後は「愛」なのだと思います。授業にしても、いじめへの対応にしても。

 

 

子供たちは本当に多様です

以前、ある授業で見た光景です。3年生のリコーダーの授業でした。

授業者さんは、3通りの吹き方を示しました。

最初は、強く息を吹き入れて「ピヒャー!!」と音が割れる吹き方。

次は、息が弱すぎて「ヒョロロー」とか細い吹き方。

最後に、見事なタンギングの美しい音色を響かせる吹き方。

その後、こう聞きました。

「3つの吹き方で、どれが一番キレイだと思いましたか。」

そして、挙手を促しました。

「一番目の吹き方だと思った人?」  数名ですが手が挙がりました。

「二番目の吹き方だと思った人?」 また、ちょっとだけ手が挙がりました。

「最後の吹き方だと思った人?」 ほとんどの手が挙がりました。

「そうですね、最後の吹き方が一番キレイですね。」

 

多くの方にはとって、なんてことない場面だったかもしれません。むしろ「上手い流れ」と言えるかも。ほとんどの子が正解し、そして、答えを聞いて他の子も「最後の吹き方が一番キレイなのだ」と知ることができた、そういう場面だと言うこともできるでしょう。

でも、私は「ぐぬぬ」と苦しんでいました。私には「明らかに強過ぎる」「どう考えても弱過ぎる」と感じる吹き方を「キレイ」と感じる子がいるのですよね。そこに手を挙げた子達がふざけているようには全く見えませんでしたから。

ああ、やっぱり子供たちの感じ方って多様なのだな。私はその多様性に対応できているだろうか。そう考えていたら、苦しくなってきたのです。

 

結論は分かっています。

私一人で、子供たちの多様性に対応することは不可能。だから、多様性に対応できる子供集団を育てるしかない。

それは分かっているのですが、でも、これも簡単なことではありません。

分かっているからと言って、直ぐにできるってわけじゃありません。

守らなくても困らないこと

学校には「守らなくても、それほど困らないきまり」が沢山あるように感じます。というと「きまりは守って当然だ」と考える方に怒られてしまいそうですが。

例えば、福島県の小学校では「登校したら、体育があろうがなかろうが、運動着に着替え、1日を過ごす」というのがスタンダードなきまりです。運動着に着替えないと怒られます。全ての学校がそうだとは言い切れませんが、私の知る限りでは、このきまりを設定している学校が「多数派」です。

Facebookにて、福島県郡山市では着替えなくなっているという情報をいただきました。

 

これ、他県の方によく驚かれます。

「毎日運動着に着替えるの?何のために?一週間、毎日同じ運動着を着るの?不潔じゃない?」

と言われたこともあります。私もそう思わないことはありません。運動着に着替えなくても、それほど困らないどころか、着替えない方がいいんじゃないかとさえ思います。

けれど一方で、「きまりがあるのだから、守らせて欲しい」という周囲の気持ちも感じます。ですから、学校全体できまっていることは、自分の学級でも指導します。どうしても「このきまりって大切かなあ」という本音が漏れてしまいますが、可能な限り「お漏らし厳禁」と心がけています。結局は漏れちゃうけど。

 

本当に大切なきまりは、守らないと「困ったこと」が起きます。分かりやすいのが交通ルール。車は左側を通行する。守らなければ、正面衝突です。ですから、厳罰を与えなくても、好んで逆走する車はいないでしょう。

でも、学校で「守らなくても困らないきまり」を破った子は、平気な顔で普通に生活できます。運動着じゃなくても、学校生活が送れますもんね。現に、日本中にそういう小学生がいるのですから。だから、「ルールを守ることはとても大切なのだ」と諭したり、「ルールを守れ!」と厳しく叱ったりすることが必要になってきます。多大なエネルギーをそこに費やすことになるでしょう。

それはきっと、ルールの大切さを学んで欲しいからなのでしょうけれど、でもね。

ルールの大切さを学ばせるには、「守らなくても、それほど困らないきまり」って逆効果な気がするのです。だって、ルールを破った子が「ルールを守らなくても大して困らないじゃん。じゃあ、守らなくていいや」と感じてしまいそう。それよりも、本当に必要なルールを厳選した方が、子供たちが「ルールって大切だな」と経験的に学べるように思うんです。

例えば、命に関わるようなルールや人権に関わるようなルールです。

そこにもっとエネルギーを費やした方が、子供たちのためになると思うんですけれど、なかなか難しいですね。