『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

自分用メモ

教室内の差別構造

スクール・カーストという言葉は問題点をボヤかすように感じるので「教室内の差別構造」という言葉を使うことにする。 教室内の差別構造は、どうやって作られるのか。誰が何のために作るのか。それをここ数年、考え続けてきた。 教室内の差別構造を作る教員…

原稿を書くための下書き的な殴り書き

普段の授業に四苦八苦していた先生が、ネットで情報を集め、本を読み、教材研究をして授業をする。発問も練った。板書もきれいに書けた。子供達はたくさん発表したし、「楽しかった」と言ってくれた。テストの点数も上がった。仕事が楽しくなってきた。先生…

不定期確認

時々、ちゃんと言語化しておかないと、過ちを犯してしまうので書き残しておく。 私は、異端である。私は異常である。私は間違っている。私は駄目な人間だ。 それを忘れて、自分が正しいと思ってはいけない。 「一人も見捨てたくない」なんて願っていない人が…

エール

「あの子を何とかしてあげたい」 そういう強烈な思いを、私は大切にしたい。私が『学び合い』を始めたのも、『学び合い』を続けてきたのも「あの子を何とかしたい」という思いが始まりだ。 でも、言い換えれば、始まりに過ぎない。 あの子を何とかしたいと思…

10年目に入る。

今年は、昨年までと比べると少し穏やかな気持ちで今朝を迎えた。もしかすると、それは福島からも、海沿いからも離れて働いているせいかもしれない。 昨年度までは、毎日、海を見ながら通勤していた。自宅からは海は見えないが、通勤経路から海が見えたのだ。…

美しいストーリー

尊敬する岩瀬さんから「自分の実践をまとめる時、美しく整え過ぎてはいけない」という趣旨の話を何度か聞いたことがある。成果の面にばかり光を当て、課題には触れない。偶然上手くいったことを、あたかも必然的にそうなったかのように論じる。たった一度の…

変化を妨げていたのは、私

以前は、私も考えていた。 「なぜ、みんな変われないのか」 こっちは、こんなに努力しているのに。新しいことにチャレンジしているのに。そして、それなりの成果も出しているのに。どうして現状に甘んじているのか!大袈裟に言えば、そんな風に思っていたこ…

そりゃあ、CDが売れなくなるよね

娘がiPod touchを使い始めたので、Apple Musicのファミリープランに入った。それ以来、色々な音楽を聴きまくっている。今週は「各年代の名盤個人的トップ3を選んで聴く」ことにした。 50年代はよく分からないので、60年代から。個人的な好みだけどから、迷う…

書いては消して

教室で起きることは、職員室でも起こる。 この確信を得てから、どうにもブログが書けずにいる。 逆から見れば、職員室で起きていることが教室でも起きるのだぞ!分かっているのか!!職員室をもっとよく見てみろ!! と声を荒げたくなる「正義」の自分が疎ま…

確信

教室で起こることは、職員室でも起こる。 児童生徒と担任の関係は、教員と校長の関係と同じ。 ずっと、こう思っていたけれど、間違いないな。あのニュースを知って、確信した。ウチのクラスの子供たちが言っていた。 「スクールカーストと同じじゃん」 その…

見落としている

6月の仙台の会、そして、先月の函館の会で私は 「目立つ子ばかり見ていて、まじめにコツコツとやる子を気にも留めない教員が、子供たちに嫌な上下関係を生む」 と主張した。 世の中には同じようなことを考えている方が、きっとどこかにいらっしゃるだろうと…

函館から帰ってきました。

2回目となる「函館『学び合い』の会」が終わった。帰りの新幹線では書ききれず、帰宅後にこれを書いている。 今回は、いつになく迷いながらの発表だった。直前まで、何度もスライドを変更した。iPhoneのKeynoteが固まって、普段は持ってこないパソコンを持…

分かれると争う

私がクラスでよく語る「定番」の話の一つに「人は、分かれると争う」というものがある。グループやチームに分かれていると、それだけで諍いが起きる。諍いの原因は、分かれていること。ただそれだけ。というのが、私の持論である。 幼い子は、体育でボールゲ…

大違い

今日、子供達に語ったこと。 「みんな仲良しとチームワークは大違い。みんな仲良くするなんて、無理。 仲良くしようとすると、ケンカが大きくなる。 いじめも起きる。 チームワークが良いっていうのは、そういうことじゃない」 これもちゃんとまとめたいこと…

窮愁

一人を救おうとすることで、他の子が視界から消えている。それになかなか気付かない。 私には救えないのだ。 その事実が突き刺さる。

今日と明日は『学び合い』仙台の会です。

偶然なのだろうか。それとも、必然なのだろうか。ここ数年、ほぼ同じ構図と闘っている。今年も同様だ。 子供達が悪いわけではない。でも、その中で身を守る中で傷付けあっている。その結果、不信感や恨みを抱いている子もいるだろう。 その構図には4月の段階…

驚愕

わたしが住む地域は、東北地方でも比較的温暖な気候です。太平洋側ですから、冬はほぼ毎日晴れています。雪も少なく、20センチ以上の積雪は年に一度くらいのものです。 さて、週末にお邪魔する札幌の天気は…と調べてみて、本当に驚いています。今週末の予想…

だからこそ

今日は杉山さん主催のオンライン読書会に参加させて頂きました。その中でお話したことを、自分用のメモとして、書いておきます。 『学び合い』に向かない子を目にする度に、「だからこそ、『学び合い』が必要だよな」と感じます。人と関わることが苦手。適切…

正しくない

自分の「正しさ」をアピールしたくなって、他者の「間違い」をことさら強調し過ぎてしまうことがある。「あの人はダメだ」なんて言い方はしない。ちょっと遠回しに 「いやあ、あの人にはびっくりさせられるよね、色んな意味で」 「俺には理解できないなー」 …

覚悟

今日、ある決断をしました。 やるしかない。

誠実に

教員は、子どもたちの「力不足」を責めてはいけないし、できないのを子どもたちのせいにしてはいけない。私はそう思っています。 「どうしてこんなこともできないんだ!」 「ちゃんと話を聞いていなさい!」 かつてはそんなことを言ってしまったこともありま…

悪口

こうして「ブログ」というオープンな場で意見を述べていると、時々ではありますが、コメントやメッセージやメールなどをいただけることがあります。反応があるというのは、ありがたいことです。読んでくれている方がいるというだけで、やる気が上がります。 …

一人も見捨てない

原稿を書いていて、たった今浮かんだ言葉。 『学び合い』の根幹となっているのは、「一人も見捨てない集団を作ることは、個々にとって大きな利益となる」という考え方です。私はよく「学級全体のことを考えると、自分にとっても大きな得になるよ」という言い…

問われたから気付く

今日はある方と約3時間の対話。その中で 「子供達に『日本一のクラスにしよう』と宣言することと、普段の授業の間には何があるのか。普段の授業や語りかけだけでは、日本一に結び付かないよね」 という趣旨のご質問をいただきました。その瞬間、私の頭に何か…

分かっているけど、やっぱり悔しい

今年度が終わりました。 今年度は、たくさんのチャレンジをしました。前任校を3年で出たのもチャレンジの一つ。9年間単学級の学校で働いたので、複数学級ある学校でチャレンジしたかったのです。他にもチャレンジしたことはいくつかありますが、その中でも、…

それでも、何とかしよう

私の考える『学び合い』とは、どんなものなのだろう。 今までに「教育とは◯◯のためにある」という言葉を目にしたことが何度かある。でも、全ての子供がそれを達成することができるだろうか。多分、無理だろう。 しかし、それを達成できなかっとしても、その…

許すまでの時間

人は「許す」のにどれくらいの時間が必要なのでしょうか。例えば「いじめ」の被害者が加害者を許すには、どれくらいの時間が必要なのでしょう。比較的短時間で許せる場合もあるでしょう。でも、一生許せない場合もありそうです。 そういう私も「一生許せそう…

授業構成と知識の組み合わせ

『学び合い』で大切なのは、1時間の課題づくりよりも、単元や年間を見据えた授業の構成。 今までは「繰り返し」を意識してきたけど、多分、それだけじゃ足りないんですよね。今、浮かんでいるのは「知識の組み合わせ」。学びのカリキュラム・マネジメントも…

期待しない

今日、本校に時々いらっしゃるスクールカウンセラーさんと久しぶりにお話をしました。私が学級経営上で意図してきたことを見取って理解してくださっていることが分かり、思いがけず感度してしまいました。 理解してもらえるというのは、嬉しいことです。 で…

逃げていい

いじめを完全になくせるのは「いじめは完全になくせる」と信じている教師だけだ。と言ったのは、確か西川先生だったと思います。私もそう思います。 「いじめはなくならないよ」と言う教員のクラスでは、絶対になくならないでしょう。 「いじめはなくせる」…