『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

脱・足し算のあれこれ

教員はなかなか濃淡に気付かないのだろう

少し前から「教員は、一部の『気になる子』ばかり気にしてはいけない。まじめにコツコツとやる子も見るべきだ」という主張をしてきた。 私の目には、学校は、一部の子への特別な手立てを気にするあまり、他の子へはマイナスの影響を及ぼしているように見える…

「書かせようとしない」ということ

Twitterにも書いたとおり、振り返りジャーナルが楽しい。 振り返りジャーナルがめちゃ楽しい。毎日、3ページとか7ページとか10ページとか書く子がいる。楽しくなくちゃこんなに書けないよね。どんどん量が質に変わっていくのも楽しい。2年生ってすごいなー。…

技術と愛と不足の話

私は「技術」を前面に出さずに授業をしたいと思っている。とは言え、全く使用していないわけではない。私の授業の基盤は、教員4〜7年目の頃に作られた。同じ学校に勤務していたY先生という県内では非常に有名な算数の大家から学んだことが大きい。『学び合い…

影響力

自分に甘くなりがちな私は、良い影響に関してばかり意識して、悪い影響は考えないことにしがち。 「この子はどうして、これができないんだろう」 なんて言ってしまうことがあるけれど、もしかしたら、私ができなくしているのかもしれないのに。担任が児童に…

子供の見方。

子供を見る時に,「瞬間」だけを見ないように気を付けています。 例えば,「A君が,ゴミを床に捨てた」様子を見たとします。 その時,何も考えずにいると, 「こら!お前,ゴミを捨てるな!」 とか 「ちょっと,A君,何してるの!!!」 なんて反射的に声…

声を聞く

とんたんさんも以前から言っていますが,教師にとって「耳」はとても大切だなあと思います。子供達の声のトーンで,学級の状況がある程度つかめるからです。 「キャー」とか「ギャー」といった甲高い声が聞こえてきたら,その学級は「警戒している」状態かな…

教師の在り方とフロー

『学び合い』フォーラムの2日目には,スポーツドクター・辻秀一先生の講演がありました。 めちゃくちゃ勉強になる話を聞くことができて,とても一言ではまとめられません。最近は,教育関係よりも,他のジャンルの書籍や講演から刺激を受けることが増えてい…

オーラとは

昨日のエントリーで「オーラ」なんて言葉を使いましたが,それは超能力的なものや神秘的なものを指しているのではありません。 何と表現していいか分からないので,「オーラ」という言葉を使いましたが,もっと適切な言葉はないかなあと色々と考えています。…

まずは授業!

先日,ある人から相談を受けました。ぼかして書くと「担任している子が,ある問題を起こした。指導しても繰り返してしまう。頭ごなしに怒っても効果はないことは分かる。保護者さんにも連絡した。でも,それ以外にどう対処すればよいのか」という相談でした…

持続向上型『学び合い』のススメ その3

お待たせしました。「その3」です!今回は「授業観」です。 3 持続向上型『学び合い』に必要な「授業観」 『学び合い』の授業観は,「教師の仕事は、目標の設定、評価、環境の整備で、教授(子どもから見れば学習)は子どもに任せるべきだ」というものです…

持続向上型『学び合い』のススメ その2

「学び続ける子どもの会」は『学び合い』とは全く別物なのに,『学び合い』のことばっかり書いて,ごめんね,古田さん。 さてさて,今日は,その2. 2 持続向上型『学び合い』に必要な「学校観」 です。 ・学校は勉強するところだ! 『学び合い』の学校観…

持続向上型『学び合い』のススメ その0.5

これから書くことを、ちょっと「目次」風に書いておきます。1 持続向上型『学び合い』に必要な「子ども観」 ・「子ども集団は有能である。しかし、教室内の教師の存在も超強力である」という自覚と覚悟 ・だから、教えることが不可欠。『学び合い』は教えな…

持続向上型『学び合い』のススメ その0

ここまで読んで下さった皆さん、ありがとうございます。 どういうタイミングで、助け合い型から持続向上型にシフトすれば良いのでしょう。 また、その場合に留意すべきことはなんでしょう。 それをまとめていく前に、高橋が考える「学び合う学級の姿」を整理…

籠の鳥だって,空を飛べる

「脱・足し算」への第一歩として, 1.失敗観を変えること 「失敗しないこと」を求めない。「失敗は必要なもの」と捉え,失敗を乗り越えることを求める。 2.「方法」を語らず,「目的」を語ること 「学習方法」ばかりを語っていると,必ず学習はぶれてく…

最優先を決める

世の中には「大切なこと」が溢れています。 特に,子ども達は「スポンジ」のように様々なことを吸収しますから,あれもこれもと「大切なこと」を与えたくなってしまうものです。 でも,ちょっと待ちましょう! あなたが,学級の子ども達に要求したいことは沢…

「方法」を語らない

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。 さて。 昨日は、失敗を生かせることが大切、という失敗観について書きました。 じゃあ、そう考えられるには、どうすれば良いかというと、自分がそういう生き方をしてみれば良いのです。 なの…

まずは失敗観を変えよう

若い頃(と言っても、数年前ですが)の失敗です。 わたしは周囲の先生方から「期待のホープ」なんて言われて、ちょっと調子にのっていると同時に、プレッシャーを感じていました。 わたしは「学級経営を失敗できない!」と勝手に思い込んで、勝手に重圧を感…