『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

仕事のあれこれ

「高橋なんて嫌いだ」とあの子は言った。

私の“やり方”には大きな欠点がある。ここ数年、私の実践テーマは“スクールカーストを壊すこと”である。5年前から問題意識を持ち、3年くらい前から少しずつ発信を始めた。今年は本格的にまとめに入っている。 スクールカーストを壊す、という目的を果たすこ…

「人それぞれ」なのは分かっていたつもりだけれど

私は、ちょっとぐらい苦労をしてもいいから、自分の職能と成果を上げたいと思って仕事をしてきた。他の人の苦労を正確に把握できないので、人と比べてどうかは分からないが、私としては、自分なりに腕を磨いてきたつもりだし、その労力と比して十分だと感じ…

校内研究と感謝

校内の研究授業が進められています。私のクラスの『学び合い』による授業を見ていただいたのが1学期。その後、ほぼほぼフルの『学び合い』による授業に挑戦してくれた同僚もいれば、部分的に『学び合い』を取り入れた授業(一斉指導とのハイブリッド。以前は…

誰かに期待し過ぎずに

多くの教員が同じような不満を述べる。管理職がちゃんと仕事をしていない。行政は現場を分かっていない。保護者は学校に任せ過ぎだ。子供たちが様々な問題を抱えている時代になった。分かる。私も感じる。 多くの上に立つ人も、教員に不満を述べる。人材が足…

親としての目

私は教員だが、家に帰れば親である。時々、「もし、我が子にこの指導をされているのを目の当たりにしたら、どう思うだろうか」 と自問自答するようにしている。 自分の指導をこの視点で振り返ると、反省すべき点が多々見つかる。我が子がこんなことを言われ…

先人の教えは正しい

職員室で起きることは、教室でも起きる。 教室で起きることは、職員室でも起きる。 先人の教えは正しいなあ。 ここ数年、いわゆる「スクール・カースト」について考えてきた。なぜ、教室にスクール・カーストができてしまうのか。その答えは簡単で、職員室に…

無自覚

学級を荒らしてしまう担任も、 学校を荒らしてしまう管理職も、 自分の立ち振る舞いが荒れの原因になっていることには無自覚なのだろう。 だから私も、自分が無自覚なまま荒らしていないか、時々立ち止まって考えるようにしている。すると、改めるべき点が次…

「書かせようとしない」ということ

Twitterにも書いたとおり、振り返りジャーナルが楽しい。 振り返りジャーナルがめちゃ楽しい。毎日、3ページとか7ページとか10ページとか書く子がいる。楽しくなくちゃこんなに書けないよね。どんどん量が質に変わっていくのも楽しい。2年生ってすごいなー。…

正解が正しいとは限らないのだ。

今の私を見ていただければ想像が着くだろうけれど、私は本当に駄目な初任者だった。朝から子供と遊び、放課後は部活の指導。授業は、試行錯誤と言うより行き当たりばったり。学級経営もグダグダ。周囲にも迷惑をかけてばかり。酷い奴だった。あの時の5年2組…

卒なくこなす

もし私が20歳若く、2020年の学校に初任者として赴任したら、どんな風に仕事をしただろうか。そんなことをふと考えた。今でも大人になりきれない私だが、若い頃は更にひどかった。上の言うことを素直に聞く気がなかった。よく怒られた。でも、それが許される…

権利と義務

私は、労働者としての権利を声高に主張する。時間外の仕事を頼まれたら、 「勤務時間はどうなっているんですか」 なんて質問を頻繁にする。 「それは職務命令ですか?だとしたら、法令違反ですよ」 なんて言ったこともある。 私が権利を主張するのは、そこを…

繰り返す

『学び合い』のセオリーは強力だ。もちろん、現実は理論通りにならない面もあるから、『学び合い』による授業を続けるには、理論と現実の隙間を埋める柔軟性が必要なのだけれど(そして、それが非常に難しいんだけれど)、逆に言えば、『学び合い』の理論に…

あきあき

私は、教職という仕事が好きだ。毎日、楽しいし、幸せだ。 でも、私の「役割」は嫌いだ。「今年も、この役割か。何回目だろう」と毎年のように思っている。30歳を過ぎた頃から、課されるようになったあるミッション。最初は使命感もあったが、その気持ちは失…

言い換えるなら、無責任

頑張ってるけれど上手くいかない時がある。そんな時にはちょっと休んだ方がいいのだと思う。 なぜなら、頑張らなくてもいいことを頑張り過ぎて、やるべきことがやれていない可能性があるから。 けれど、「俺、頑張りどころを間違えているな」と自分で気付く…

スポンジ

低学年担任は難しいなあ。日々、そう感じている。 高学年担任と比べてどちらが大変か、という話ではない。教育という営み自体が、難しく、苦しく、でも大切なのだ。どんな学年、どんな学級、どんな子でも、教え育むことが簡単なわけがない。21年間、満足でき…

思い込みと発見と

愛着障害という言葉を聞くことが多くなった。私の勤務校でも「愛着障害について、もっと学ばないといけませんね」という話が出てくる。本当の意味で理解が広がるのは、数年かかるだろう。私もまだまだ試行錯誤の段階だ。 私が愛着障害というものを知ったのは…

上手くいかない時は頑張らない

上手くいっていない時は、頑張ってはいけない。 仕事をサボっていたり、誤魔化していたりする時には「もう少し頑張れよ」と言うこともある。でも、頑張っているのに上手くいっていない場合、それは、何かが間違っているのだ。それなのに更に頑張ると、更に間…

伸び代

若い先生の授業を見た。 昨年度より、格段に腕が上がっている。ベテランの先生と二人で「落ち着いていますね」と感心した。 更には、先月「こんなことに気を付けてみて」と伝えたことが、ちゃんと改善されている。ま、私の影響かどうかは分からないけどね。 …

積極的保護者対応と消極的保護者対応

昔の話なので、記憶が曖昧なのだけれど、1981年の「生徒指導の手引き」で取り上げられて以来、「積極的生徒指導と消極的生徒指導」という言葉が広く使われるようになった。今は、以前ほどはこの言葉を聞かなくなった。私が教員採用試験を受けた20数年前は、…

子供たちには見えないものを見る

若い頃は、子供の目線で考えられる教員が良い教員だと思っていた。子供の気持ちを理解できる先生になりたいとも思っていた。 でも、だんだんと分かってきた。子供の目線と言っても、子供は多様だ。30人に合わせた30通りの目線は持てない。また、ある子の気持…

3パターン

今年は研究主任である。考えてみると久しぶりだ。 今年度は、当初の予定どおりに校内研究を進められるはずがない。しかし、我々は研究と修養の義務がある。そこで、 5月から学校が再開されて、その後も授業を行える場合 学校の再開は遅れても、その後は授業…

要らぬ心配

今のところ、休校は5月6日まで。7日から学校再開の予定である。ということは、もし予定が変更になるとしたら、連休前の1日に決定&連絡をしなければならない。もしくは、誰かしらが休日出勤をすることになるのかも。これが11日再開なら、少しはマシだけ…

卒業式の後は

卒業式だった。 8回目の6年生担任。それなりの経験はしてきたつもりだけれど、その分、回を重ねるごとに難しさを強く感じるようになった。社会の変化、子供たちの変化もあるけれど、一番は、自分の変化が大きいなあ。どんどん授業が下手になっていく。 ほ…

祈り

昨日は、今年度最後の授業参観だった。六年生にとっては、小学校で最後の授業参観でもある。 例年は、六年生では「感謝の会」を開いていたそうだが、ここ数年、私はそういうことはしないようにしている。親への手紙やプレゼントの類も授業参観では渡さない。…

研究授業は必要だ

タイトルにも書いたが、私は、研究授業は必要だ、と思っている。最近、ネット上で「研究授業なんて要らない」という意見を複数見たので、声を大にしてこう言いたくなった。 「働き方改革」は必要だし、学校に不要な物がはびこっていることも認める。しかし、…

原因は自分にある

昨日は「私は、クラスの中心から外れたい」と書いた。一方で、私は、クラスで起きることの原因は、全て私にある、と思っている。 私の中では全く矛盾していないのだが、これがなかなか伝わらない。

見えない人には見えない

時々、書かないと忘れてしまうので、しっかり書いておこう。 私の視力は、裸眼だと0.05くらいだ。他の人が見えているものも、見えない。それは、叱られても、責められてもどうしようもない。 同じように、私には見えているものが見えない人もいる場合がある…

前途洋々

同学年を組んでいる先生は、本当に気が利く方だ。私に対してだけでなく、子供達への指導もだ。まだ5年目くらい。私が同じ歳の時とは大違いだ。 これから若い世代が増えていくことで、一時的には混乱もあるだろう。でも、今よりもずっと良くなると、私は期待…

ダメさを認める

「自信過剰で傲慢な教員」と勘違いされるのを覚悟の上で、私は度々、こういった発言をしている。 この手の発言は、批判もされるけれど、でも、やっぱりこう思うのです。伸びないクラス、ダメなクラスなんてない。伸びない子供、ダメな子供なんていない。いる…

まずは授業!

夏休みが始まって1週間が過ぎた。 この間に私がやった仕事は、保護者さんとの面談の他には、基本的に「授業準備」だけだ。もちろん、事務作業や教室の整理などもやった。が、私にとってはそれらは「仕事」ではない。ただのこなすべき作業である。 私が授業準…