『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

2021-01-01から1年間の記事一覧

ちょっと暗くなる

権利には敏感だが、自分の責任には鈍感。 自分と異なる意見を持つ人がいると、仲間を集めて複数人で反論する。 正しい発言ができるように学ぶよりも、正しそうに聞こえる発言方法に興味がある。 自分の正しさを通すためなら、不正や不法行為も厭わない。 少…

ご感想をお寄せください。

Amazonからの発送が始まったらしく、友人知人から「届きましたよ」という報告がきています。 個別最適な学び 授業づくりネットワークNo.40 学事出版 Amazon 大島さんが、私のクラスの参観レポートを書いてくださいました。流動型『学び合い』の授業です。授…

知らないのだな。

Twitterで絡んできた人たちの書き込みを見て、その人達が、正しい知識を持っていないことが分かった。就学援助制度のことをよく知らないで発言しているのだなあ。 私が指摘すると逆効果だろうし、慌てて検索して適当なことを更に書き散らしかねないので、や…

データに振り回される教員

SNSでの発信を再開しようと思っていた矢先、Twitterに書いた意見に反論を受け、色々考えた結果、Twitterは休止してブログでの発信をメインにすることに決めた。 Twitterでの出来事をかなり省略して書くと、 「公立の大変なところ」として「就学援助を受けて…

蕎麦湯とTwitter

以前、Twitterを頻繁に使っていた時に、蕎麦屋の女将さんから聞いた蕎麦湯の話を思い出した。 蕎麦湯には、蕎麦を食べて冷えたお腹を温めるという効果もあるが、もう一つ、別の意味がある。蕎麦つゆを薄めると味も薄まるが、どんなに薄めても出汁の風味は残…

ここはお家じゃないからね。

私は度々「ここはあなたの家じゃないからね」と子供たちに伝えている。勝手な振る舞いや言動を嗜める時によく使う言葉だ。学校と家庭の連携は重要だが、線引きは必要だというのが私の考えである。 そこに、私の「教室の管理者としての都合」があることは否定…

自己否定

私は、自分が変だと自覚している。でも、もともとはそれほど変な教員ではなかったはずだ。12〜13年前は、当時も今も主流とされるような一般的な方法で授業をしていたし、そこそこの成果をあげていたし、「結構頑張っているまあまあの先生」だったと言っても…

大島さん、ありがとうございます。

間もなく発売となる『授業づくりネットワーク』誌に、大島さんによる私のクラスの参観記録が掲載されます。 個別最適な学び (授業づくりネットワークNo.40) 学事出版 Amazon 『授業づくりネットワーク』に授業記録を掲載していただくのは2回目となります。…

頭は絶好調のはずなんだけれど。

最近、なんとなく好調です。絶好調と言ってもいいくらいに、今まで考え続けてきたことがクリアになっています。 が、なかなか文章にできないのです。 これはきっと、ブログの更新をさぼってきたからでしょう。書き続けないと、書けなくなる。分かっていたの…

校内研究と感謝

校内の研究授業が進められています。私のクラスの『学び合い』による授業を見ていただいたのが1学期。その後、ほぼほぼフルの『学び合い』による授業に挑戦してくれた同僚もいれば、部分的に『学び合い』を取り入れた授業(一斉指導とのハイブリッド。以前は…

「個別最適化」に対する違和感がほぐれてきた

金曜日には、ほぼ丸一日、上越教育大学の大島さんにクラスの様子を見ていただいた。「自分のクラスを一日中見られる」という経験は、過去に何度かある。本音を言えば、ちょっと大変だ。というのは、誤魔化しが効かないからである。1時間だけの授業なら、な…

見て頂いて、磨かれる

今日一日、私のクラスの様子を上越教育大学の大島先生に見て頂きました。 多くの子供たちは、ちょっと緊張していた様子。で、最初は少し硬くて、でも、時間が経つと緩み過ぎて、というある意味予想どおりの動き。けれど、こういう経験が集団を育てていくのだ…

教員はなかなか濃淡に気付かないのだろう

少し前から「教員は、一部の『気になる子』ばかり気にしてはいけない。まじめにコツコツとやる子も見るべきだ」という主張をしてきた。 私の目には、学校は、一部の子への特別な手立てを気にするあまり、他の子へはマイナスの影響を及ぼしているように見える…

怒りとガス抜き

『学び合い』(二重括弧の学び合い)に対する典型的な誤解の一つが、「分かる子が分からない子に教える」授業だということ。そういう場面“も”ありますが、子供たちの多様な関わりの一場面に過ぎません。失礼な言い方ですが「え?その程度しか見えないの?」…

失敗しかないのだ

金曜日、後悔する指導をしてしまった。 とある活動中に、ある子の行動に対して、大声で笑っている二人がいた。その二人は、悪意を込めて笑っているわけではないのは感じる。放っておっくという選択肢もあった。しかし、私は「笑われている子」の様子を見なが…

「大人になれなかった弟たちに……」の授業から。

勤務校は教科担任制である。私は高学年の国語の他に、中学校1クラスでも国語を担当している。 中学校で授業をするのは初めてのため、そこそこ苦労している。というのは、授業の準備に時間がかかる。ほとんどの教材が初めてだからね。でも、面白い。 今は、「…

違い

以前は、崩壊した学級を引き継ぐと、子供たちは教員のことが嫌いだった。元担任を口汚く罵る子供たちを止めたり、嗜めたりすることも多かった。 しかし、最近は違う。崩壊したクラスを引き継いでも、子供たちは教員のことが好きな場合が多い。元担任に会うと…

知らない方が幸せなのかもしれない

私は『学び合い』による授業に取り組んでいる。『学び合い』とは、「一人も見捨てなくない」という教員の願いを実現するために、人間の衝動を利用して集団をゆるやかに動かすための理論だ(と、私は考えている)。 『学び合い』の理論による授業で典型的な形…

2010年と比べれば

『学び合い』に対する批判を読む度に、西川先生のこのお話を思い出す。 2010-02-01 - 西川純のメモ 私は、2010年に『学び合い』による授業を始めた。それから数年間は、全く知らない人から攻撃されることも少なくなかった。私のブログに「酷いコメント」を書…

今、やらないと。

公務員を退職し、私立校へと転職して間もなく4か月になる。新しい勤務校は、小学校も教科担任制であり、小・ 中の連携として中学校の国語も担当している。 福島県と宮城県、公立と私立、小学校と中学校。 多くの教員よりは、ちょっとだけ多様な経験ができて…

「人は意外と早く成長するものだから」

ある子「わたしね、○君がみんなに誘われても勉強できなかった気持ちが分かるんだよね」 わたし「へー、そうなんだ」 ある子「多分、捻くれているというか、プライドがあるというか、誘われても『別にやらなくていいよ』って思っちゃったんじゃないかな」 わ…

追い立てられている

学校に余裕が無さ過ぎる。いつも何かに追い立てられるように仕事をしている。 そう感じている教員も多いだろう。そういう私も、何だか焦りながら仕事をしている感覚を、ここ数年はずっと抱いている。何年も前に、授業の評価は相対評価から絶対評価になったけ…

学び合うということ

人に教えるのが嫌いだ。自分の実践について「教えてください」と言われると、ちょっと身構えてしまう。以前は、人に伝えるのが下手なのだと思っていた。でも、だんだんと分かってきた。別に、上手い下手の問題ではなく、嫌いなのだ。教えることは、教えられ…

切った尻尾は戻らない

架空の話である。 A先生が勤める学校では、産休に入った先生の後補充が決まらず、学級担任が一人足りない状況が続いていた。7学年が担任代わりとなっていたが、なかなか大変な状況であった。 しかし、やっと講師の先生が見つかり、一安心。と思ったのも束の…

誰かに期待し過ぎずに

多くの教員が同じような不満を述べる。管理職がちゃんと仕事をしていない。行政は現場を分かっていない。保護者は学校に任せ過ぎだ。子供たちが様々な問題を抱えている時代になった。分かる。私も感じる。 多くの上に立つ人も、教員に不満を述べる。人材が足…

めちゃ美味いんですよ!

会津山塩。温泉から作られるんだそうです。 これが美味い! おすすめは、ハーゲンダッツのバニラにかけて食べる。塩バニラですな。 でもね、もっと美味しいの発見しちゃったんです。それは、雪見だいふくに会津山塩。ホントに美味い! 本当は、これで会津牛…

できるんだって、示して欲しいんだよ。

今日、子供たちに語ったこと。 多くの先生は「クラスの子供たちに任せても、ちゃんとやれない」って思っているんだよ。今日のみんなの授業のように「漢字テストに向けて、勉強してね。任せるよ」なんて言っても、おしゃべりしたり、遊んだり、勉強したとして…

「構って欲しい」のだろうか

目立った行動を取る子に対して 「あの子は、構って欲しいんだよね。」 と評する声をよく聞く。教員の気を引きたいから、教員の働きかけを期待しているから、大声を出したり、立ち歩いたり、トラブルを起こしたりするのだ。そういう意味合いだろう。 果たして…

いるからこそ

『学び合い』を実践して、おそらく12年目くらいだと思うが、毎年のように感じるのが、「やっぱり『学び合い』が合わない子はいるよね」ということだ。 『学び合い』に違和感を抱く方からもよく、 「あなたのクラスには『学び合い』が嫌だという子はいないの…

そろそろ再開します。

3月末で公立小学校教員を退職し、4月から私立校の教員へと転職しました。 とりあえず、新しい仕事が落ち着くまでは発信を控えていたのですが、そろそろ再開したいと思います。 私立だからといって、私の何かが急に変わったわけでもなく、今までと同じよう…