『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

世の中のあれこれ

「人」こそが最強

12年前、福島県新地町の学校に勤めていた時に、国から補助を受けての町の事業として「一人1台iPad &Wi-Fi完備」の環境で授業を行っていた。全国的にも非常に先進的な取り組みで、かなりのお金も絡んでいたのだろう。ガチで色々と試した。町全体で大々的な研…

「人それぞれ」なのは分かっていたつもりだけれど

私は、ちょっとぐらい苦労をしてもいいから、自分の職能と成果を上げたいと思って仕事をしてきた。他の人の苦労を正確に把握できないので、人と比べてどうかは分からないが、私としては、自分なりに腕を磨いてきたつもりだし、その労力と比して十分だと感じ…

ちょっと暗くなる

権利には敏感だが、自分の責任には鈍感。 自分と異なる意見を持つ人がいると、仲間を集めて複数人で反論する。 正しい発言ができるように学ぶよりも、正しそうに聞こえる発言方法に興味がある。 自分の正しさを通すためなら、不正や不法行為も厭わない。 少…

知らないのだな。

Twitterで絡んできた人たちの書き込みを見て、その人達が、正しい知識を持っていないことが分かった。就学援助制度のことをよく知らないで発言しているのだなあ。 私が指摘すると逆効果だろうし、慌てて検索して適当なことを更に書き散らしかねないので、や…

蕎麦湯とTwitter

以前、Twitterを頻繁に使っていた時に、蕎麦屋の女将さんから聞いた蕎麦湯の話を思い出した。 蕎麦湯には、蕎麦を食べて冷えたお腹を温めるという効果もあるが、もう一つ、別の意味がある。蕎麦つゆを薄めると味も薄まるが、どんなに薄めても出汁の風味は残…

自己否定

私は、自分が変だと自覚している。でも、もともとはそれほど変な教員ではなかったはずだ。12〜13年前は、当時も今も主流とされるような一般的な方法で授業をしていたし、そこそこの成果をあげていたし、「結構頑張っているまあまあの先生」だったと言っても…

追い立てられている

学校に余裕が無さ過ぎる。いつも何かに追い立てられるように仕事をしている。 そう感じている教員も多いだろう。そういう私も、何だか焦りながら仕事をしている感覚を、ここ数年はずっと抱いている。何年も前に、授業の評価は相対評価から絶対評価になったけ…

誰かに期待し過ぎずに

多くの教員が同じような不満を述べる。管理職がちゃんと仕事をしていない。行政は現場を分かっていない。保護者は学校に任せ過ぎだ。子供たちが様々な問題を抱えている時代になった。分かる。私も感じる。 多くの上に立つ人も、教員に不満を述べる。人材が足…

原稿を書くための下書き的な殴り書き

普段の授業に四苦八苦していた先生が、ネットで情報を集め、本を読み、教材研究をして授業をする。発問も練った。板書もきれいに書けた。子供達はたくさん発表したし、「楽しかった」と言ってくれた。テストの点数も上がった。仕事が楽しくなってきた。先生…

正解が正しいとは限らないのだ。

今の私を見ていただければ想像が着くだろうけれど、私は本当に駄目な初任者だった。朝から子供と遊び、放課後は部活の指導。授業は、試行錯誤と言うより行き当たりばったり。学級経営もグダグダ。周囲にも迷惑をかけてばかり。酷い奴だった。あの時の5年2組…

成長に寄与しない学校

以前、石川さんが、授業づくりネットワーク誌No.30『授業記録を読もう!書こう!』の中でこんなことを書いていた。 小島先生の深追いしないスタンスは男の子のすごしやすさにある程度つながっているが、学びやすさにはつながっていないように見える。 ※小島…

積極的保護者対応と消極的保護者対応

昔の話なので、記憶が曖昧なのだけれど、1981年の「生徒指導の手引き」で取り上げられて以来、「積極的生徒指導と消極的生徒指導」という言葉が広く使われるようになった。今は、以前ほどはこの言葉を聞かなくなった。私が教員採用試験を受けた20数年前は、…

自分の中にある古臭さ

私自身は、マッチョイズム的な考え方をするタイプだ。「男らしくありたい」という思いも持っている。自分の中にある「男性性」にも自覚的だ。今時恥ずかしい考え方だけれど、なかなか変えられない。 「多様な性」や「男女の平等」について考えていかなくては…

自分で選びたい子、そうじゃない子

私は基本的に「子供たちが自分で選べる」ことを大切にしています。学び方を自分で選ぶ、誰と学ぶかを自分で選ぶ、どこで学ぶかを自分で選ぶ、そして、時間割も選べるようにしてあげたいと思っています。少し前に取り組んだその実践を、この本に書きました。 …

『学び合い』で楽になる?

「学校の職場環境はブラックだ。教員の働き方改革が必要だ」 そんな報道が様々なメディアでなされている。私は最初、これを歓迎していた。この波に乗って、学校が少しでも働きやすくなって欲しい、見た目を整えるためではなく教育効果を高めるための仕事に労…

追い込まれた学校と、そこからの前向きな逃走

「学校評価アンケート」によって、多くの教員が「好かれなくてはならない」「気に入られなければならない」という思い込みに苦しんでいる。私は気にし過ぎる性格なので、アンケート結果は意図的に、なるべく気にしないようにして、基本的には楽しく仕事をし…

敵味方

世の中には敵なんていない。誰もが大切な仲間である。なんて言えれば良いのだが、なかなかそうはいかない。現実として「合う、合わない」を感じることは多いし、性格の悪い私は敵対心を向けられることも度々ある。 まあ、そんなのは仕方ない。私の不徳の致す…

10年ひと昔

私は現在41歳です。同期がほとんどいない世代です。50代の先輩教員と話をしていると「同世代」の多様さが羨ましく感じます。切磋琢磨した話もあれば、傷の舐め合い的な残念な話も聞きますが(笑)、それも含めて私には経験がありません。いいなあ。隣の芝生…

怖い

色んなことを混ぜてしまい、問題の本質が見えにくくなることがある。例えば「いじめ」。些細なことでも見逃さないためだろう、「少しでも嫌だと感じたらいじめだ」と定義が変えられた。その結果、「ちょっと嫌だったこと」と「人権侵害」や「暴力」が一緒く…

明日は学習会

明日は組合の学習会に参加する。私の発表のテーマは「職場づくり」。上手くいく職場と、上手くいかない職場とは何が違うのかを、具体的に話すつもりだ。そして、私が職場のためにどんなことをしているのかもお話する。私の発表なので、背景には『学び合い』…

取り残されないように

前回のエントリーに対して、様々な反応をいただいたので、もう少し書いておこう。 最近、久しぶりにTwitterを再開した。それは、日本全国に私が存じ上げない『学び合い』実践者がいて、様々な場で活動している様子が分かるからだ。Facebookは「知り合い」以…