『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

ふらっとフラット

以前はクラスの中に「気になる子」が存在していました。

「あの子が心配だ」「あの子をどうにかしてあげたい」

そんな風に考えながら授業をしたり、学級経営をしたりしていました。

でも、今は可能な限り「あの子が気になる」という意識を薄くしています。

「気になる子」をちゃんと救ってあげられる方もいらっしゃることでしょう。でも、残念ながら私は、そうしようとすると、気になる子を気にしすぎて、他の子の苦しさを見落としてしまいます。ですから、私がそる子をどうにかするのではなく、「相互に気にかけて助け合う集団」を作ることに意識を集中させています。

そのために私が第一歩としているのは、「距離を置くこと」。
子ども達との距離が近いと、どうしても関わりや意識に濃淡ができてしまいます。ですから、子ども達と距離を取り、可能な限り「平等」になるようにしてきました。
でも、ただ離れているだけだと、集団が友達に気をかけてくれないんですよね。教員が放っておくだけなら、子供達も放っておく。そんなものでしょう。
だから、常に「集団の状態」には気を配っておくようにしました。具体的に言うと、普段は遠くからフラットに接するように心がけつつ、時々は風に背中を押されるように、ふらっと集団の中を巡って見て回る。その中で気になることがあっても、個に働きかけない。そこで一旦距離を置いて、集団全体に声をかける。
その繰り返しです。

 

とは言いながら、どうしても個へ働きかけたくなってしまい、余計な一言・二言が消せないのが私の未熟なところ。それでも、ちょっとずつは距離感をつかめてきたかなあと思います。