想像する
現在でも、福島県内のあちこちで工事が行われています。その一つに「埋戻し」というものがあります。除染の際に出た土砂を詰めたフレコンパックが様々な場所に埋められているのですが、それを運び出し、その穴を埋めるための工事です。今後、福島県に「中間貯蔵施設」が作られるということで、今後はそこに運ばれると聞いています。
私からすれば身近にある「心配な物」を運んで貰えるもらえるのですから、中間貯蔵施設建設はありがたいと言えなくはありません。
でも、やっぱり「中間」がどれくらいの期間になるのかを考えると、心に影がさします。
学校から「心配な物」が遠ざかることを喜び、安心する一方で、故郷に「心配な物」が集まってくる方々の苦しさを、少しでも考えておきたいのです。
理解できることはないでしょう。けれど、それでも考えて、想像し続けます。
震災後、様々な分断に苦しめられている私にとっては、極めて重要な抵抗なのです。