『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

長期的な目標の提示とは


学校には,様々な形で「目標」が存在していますよね。
教育基本法にも目標が示されていますし,学習指導要領にもあります。各学校で重点目標が決められ,ブロックや学年毎にも目標があるでしょう。また,子供達は学級目標を決め,各学期に「○学期のめあて」を立てるでしょう。私の勤務校では,月毎に「学習のめあて」と「生活のめあて」が示されています。学級によっては,週のめあて・今日のめあてといったものを定めたり、児童が決めている場合もあるでしょう。そして,各授業でも,めあてや課題が設定されます。
けれど,こんなに「目標」が多かったら,どこを目指せば良いのか分からなくなって,かえって迷ってしまうと思いませんか?
わたしだったら,無理です。
こんな目標なんて減らせれば良いのですが、色々な理由があって、現実的には難しいですよね。



多分、「偉い人達」も「賢い人達」も、目標が乱立している状態では駄目だと分かっているのでしょう。一つ一つの目標を繋ぐことを求められることが増えてきました。
例えば、シラバスとか、グランドデザインとか、⚪︎⚪︎教育全体計画といったものを作れと言われることが増えました。
その上、シラバスを細分化しろとか、ルーブリックを作れとか、授業の細案を作れとかね。
目標を整理し、繋ぎ合わせ、明確にしろ!ということでしょう。
けれども、こういうのって、やるべきことがいっばいあって大変な状況を何とかしようと思っているのに、新たに「もっと大変なこと」を増やすという、戦略としては下の下のモノだと思うんです。
なんて言うと、「それ」が大切だと思っている人からは怒られてしまいますが。


わたしも、単元の計画表を作成していますし、今日の放課後は、卒業までの指導の見通しを一覧表にしようと思っていますが、でも、大切なのは「そこ」じゃありません。


わたしは、乱立する目標を繋ぐのではなく、「包括する」ような目標を設定することで、子供達のやることを整理し、ブレずに授業と学級経営を行う作戦をとっています。


じゃあ、「包括する」とはどういうことなんでしょうか。


つづく

はず!