『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

ダメな教員

酔っ払うとくどくどと語ってしまうのですが、私は本当にダメな初任者でした。
教員らしくなかったんです。だから、先輩のウケは非常に悪かったし、保護者を不安にさせたし、そして何より、子供達を混乱させました。

初任で担任した子供達に対する「申し訳ない」という思いが、その後、私が必死に勉強するきっかけになりました。

でもさー。勉強すればするほど感じたんだけど。初任者が苦しむのって、半分は「システム上の問題」ですよね。詳しく書くと角が立つからやめておきますけど。

ということで、その後は、同世代や自分より若い同僚とは兎に角助け合いました。初任者の先生がいれば、自分ができる限り助けました。自分の知っていることは何でも伝え、自分に足りないことは何でも聞く。未熟者同士で頑張りましたね。ただ、福島県は私と同世代が極端に少ないのが苦しかったですけれど。
それでも、30歳くらいまでは、助け合って何とかしのいだ!って感じ。30歳を過ぎてからは、助けてもらうよりも助ける割合がどんどん増えてきましたけれど、今もまあ、ある種「ダメ」なのは相変わらずですが。

今の20代の先生を見て気の毒に思うのは、私が10年以上かけて覚えてきたことを、すぐに求められているように見えるから。ダメな教員で居られる期間が、極端に短い。私なんて、初任の時には子供達から
「今日の授業は、まあまあだったよ。こういう授業を続けてね」
なんて言われてましたから。子供達からですよ。いかに授業が下手だったかということですね。それでも、なんとか許してもらっていたのです。子供達だけではなく、同僚にも、保護者にも。

ダメな教員でいい、とは言えないけれど、でも、ダメさを乗り越える時間をちゃんと与えられるような、そんな学校がいいなあと思います。それが結果として、子供達にも、保護者さんにも、地域にも、他の教員にも、プラスだと思うんですよ。

同時に、若いうちに学校に馴染み過ぎるのも怖いと思っています。若いからこそ「学校ってこれで良いのかよ!」「学校ってなんなのさ!?」と違和感を感じることって多いでしょう。それを大声で叫ぶのは「下手くそ」だとしても、若いうちから「既存の学校にピッタシ」のベテラン然とした若者なんて私は可愛がらないな(笑)こっちから見たら意味不明なことをやっていて「何やってんだよ、まったく」と言っていたら、それなのにクラスは育っていて、こっちが「????」となるような。
そういう若者に出会いたいですね。

これから福島県は若い教員が増えていきます。もちろん、そういう方々に色々と教えて、教員らしく変わってもらうことも必要かもしれません。でも、若者の言動を受けて、自分も変われるおっさんになりたいなー。それがこれからの目標です。