『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

できないことをやれる

私は、『学び合い』の子供観に則り、「子供たちは有能である」と考えて授業を行います。子供たちは、私にはできないことをやれるのです。

例えば、私が

「どこが分からなのかな。教えて?」

と聞いても答えられず、ますます貝になってしまう子がいても、子供たちが

「どこが分からないの?教えて?」

と聞くと、

「あのね、ここが分からないの」

と答えられる、ということは珍しくありません。

また、私が

「ここはこうやるんだよ。分かったかな?」

と聞けば、大抵の子は

「分かりました」

と答えます。でも、子供たち同士だと

「ここはこうやるんだよ。分かった?」

「分からない」

「だから、こうやればいいんだって!」

「なんで?こっちのやり方じゃだめなの?」

「ダメだよ!あれ?ダメかな?あ、ちょっと待って」

「でしょ?なんか納得いかないんだよー」

なんて話し合っている姿を何度も見ます。私が教えるより、よく考えるのです。

こういう「私にはできないことをやれる」姿を見ると、子供たちってやっぱり凄いよなあと感じます。

ただし、子供たちは有能であるからこそ、私が無能であると判断されたら、見限られます。私は、子供たちができないことをやるのです。例えば、子供たちが見通せない先のことまで考えて指示したり、子供たちが予想する以上の成長をもたらしたり。こういうことの積み重ねていくことで、子供たちが動いてるくれるのです。