『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

話は簡単でも、実践は難しい。

今日は校内の持久走大会。土曜日に学習発表会があったばかりなので、なかなかのハードスケジュールである。身体面よりも、精神面で疲れている子が多かったようだ。

でも、このクラスの子たちはすごい。1、2校時に持久走大会があっても、その後の3、4校時には普通に勉強している。社会科は新しい単元に入ったが、1時間で単元の半分以上進めた子もいた。算数科は、明日がテスト。最近は点数が向上傾向。明日はどうなるだろうか。

 

私のクラスの子供たちが、疲れる行事のあとでも普通に勉強できてしまうのは、理由がある。それは、私が普通に授業をするからだ。以前の私は、大きな行事の後には

「疲れてるだろうから、勉強は無理だよね」

と、授業じゃない活動を設定していた。そういうことが続くと、「疲れている時は勉強しない」ことが普通になる。逆に、どんな時にも「勉強の時間は、勉強する」ことを続けていれば、勉強することが普通になる。

もちろん、中には

「疲れたー。勉強やだー」

という子もいる。そりゃそうだ、なかなか頑張れない時って、誰でもあるよね。だがしかし、申し訳ないけれど、それには付き合わない。学級経営の軸は、そこには置かない。軸になるのは、頑張る子である。正確に言うと「一人も見捨てずに頑張る子」だ。そして、「今日は疲れてる人もいるだろうけど、みんなで頑張ろー!」と求める。これまた正確に言うと、私は言葉に出していない。でもちゃんとわかってくれている子がいる。

学級の軸になって全体を回してくれるのは、そういう子なのだ。だから、そこに合わせて、行事の後にも普通に授業をする。すると、普通に勉強するクラスになる。頑張れない子は、みんなで助ける。簡単な話である。

 

だけれど、これを実践するのは難しい。どうしても「疲れた」「やりたくない」という子のことも考えたくなる。そう言いたくなるのは、様々な事情があるからだし、担任をしていると、その事情も分かってしまう。それ故に、そういう子に「勉強しよう」と求めるのが酷な気持ちも湧き上がってきて、

「今日ぐらい、まあ、いいかな」

と言いそうになる。

 

が、それじゃ、駄目なのだ。それをしてしまうと、徐々に全体が崩れる。だから、普通に勉強するしかない。

と分かっていても、時々、気持ちが揺れる。本当に駄目な私である。