『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

マニュフェストと政策

昨日の続きです。
「見えない選挙」に勝ち,学級担任として学級を統率していくには,どんなことが必要なのでしょうか。
それは,現実の選挙と同じこと。「マニュフェスト」と「政策」です。


マニュフェストとは,教師が示す「こんな学級にしたい!」という方針です。
多くの教師は,年度当初に「こういう学級を作ろう」と子供達に投げかけます。それが一定数の子供達の心に響けば,ひと先ずは安心です。逆に言うと,それが「ない」「見えない」「伝わらない」という場合は要注意です。わたしは見たことはありませんが,「そんな学級やだよ」と思われたら,目も当てられないでしょうね。
ちなみに。『学び合い』では「一人も見捨てない」という言葉が使われます。これは,教師が示す方針として,非常に優れていると思います。わたしは,嫌いではありません。
でも,マニュフェストで理想的なことを言えば言うほど,それを実現できない場合の揺り戻しが大きくなります。
つまり,政策が問題となってきます。
教師が示した方針と,その後の学級経営が一致している必要があるのです。
マニュフェストに賛同してくれた子供達は,その後の担任の行動が,マニュフェストの実現に向かっているならば支持基盤として盤石な存在となります。
ですが,「言っていることと,やっていることが違う!」となれば,どんどん離れていきます。その結果が,昨日のエントリーで書いた「落選」の状態です。
「一人も見捨てない」も,担任がそれに矛盾しない行動をとっていれば素晴らしく機能するでしょう。でも,多くの教師は,見捨てているつもりはなくても見捨てています。子供達はそれを見抜きます。『学び合い』でつらいのは,掲げる理想が高いからかもしれません。


話を戻します。
若い教師は「若い」というだけでキャラが立っています。「お兄さん・お姉さんキャラ」です。それだけで,支持してくれる子供も多いでしょう。だから,若いうちは,失敗続きでも何とかなるのです。


けれど,いつまでも「お兄さん・お姉さん」では居られません。人は年をとります。その時期が過ぎると「父親」「母親」的な接し方をすることになります。最近はわたしも,「若いキャラ」じゃなくなってきました。
そうなると,きちんとした「政策」を持っていなければ子供達がついてこないなあと感じています。


じゃあ,どうすれば子供達の支持を得られるのでしょうか。


ちょっと疲れたので,続きは後日とします。