『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

年齢構成と『学び合い』

昨日は、「若い先生には授業を!」という話を書きました。

でも、現実にはそれがなかなか難しいよなあ、と思っています。

 

福島県の教員平均年齢は50歳くらいだと聞いています。私の勤務校やその近隣を見ると、なるほど納得。50代が過半数です。そりゃあ、平均年齢が50歳にもなりますね。ベテランの先生が多いのは、安定感を産むというメリットがあると思います。が、色々と苦しいですよね。

 

というのは、仕事には「適齢期」というのがあると思うからです。

例えば、体育主任の適齢期は30代だと思います。また、生徒指導や研修主任も30代のうちにやっておきたいですね。でも、私は生徒指導主事はやったことないんです。残念。その前に、教務主任になりましたが、そういう歳になってきたんだなと感じています。

けれど、この近隣の学校を見ても、30代がほとんどいません。30代の男性教諭となると増々いません。その結果、30代に適した仕事を40代・50代の先生がやらなければいけなくなっています。これってキツイだろうなと思うんです。例えば、50代の女性の先生が体育主任をやってらっしゃる。もちろん、性別や年齢で差別する意図なんてありませんよ。けれど、体力的に厳しいでしょう。私だって50代になって体育主任は嫌だなあ。

 

そんな中に20代の先生がポツンと赴任してくると、「これ幸い!」と仕事が与えられます。私が10年間かけて経験したような仕事が、わずか数年のうちにドカドカと襲い掛かってきた若い先生を何人か見ています。お気の毒です。

同時に、10年選手なら誰でもどこかで見たようなことを振り回す若い先生を見たこともあります。きっと、身近に「ちょっと上」がいないから、自分の力を測れないのでしょう。これはこれで、お気の毒です。

 

ということで、昨日は地域の先生方と「いびつな年齢構成」の中で、どう生き延びるかを話合いました。結局は、「自分が生き延びるには、集団全体が生き延びるしかない」のでしょう。自分のクラスは『学び合い』でまとめつつ、他のクラスも合同『学び合い』で助けていく。『学び合い』のセオリーは授業を行うだけではなく、こういう困難な状況を生き抜くにはぴったりですね。