『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

学び合うと言っても

多くの授業で「学び合い」が取り入れられています。
また、「小学校ではアクティブ・ラーニングは以前から取り入れらえれていた」とも言われます。
なるほど、確かに、ペアでの話合いやグループ学習は、以前から多くの授業で取り入れらえていました。

 

ただ、私としてはちょっと物足りない。それは『学び合い』(二重かっこ学び合い)かどうかではなく、授業として物足りないのです。

 

なぜなら、多くの授業では、ペア学習やグループ学習が、「発表の練習」や「ミニ発表会」の場となっているからです。
AさんとBさんがペアで話し合う時、多くの授業では「どちらかが分かっていて、どちらかが分かっていない。分かっている子が分かっていない子に説明する」という形か「どちらも分かっていて、お互いの意見を聞き合う」という形を想定しています。故に「誰と誰をペアにするか」を重視するのです。グループの場合は、「自分の考えを聞いてもらう」という発表の場になりがち。

 

でもね、それじゃ、本当の話合いとは言えないのではないでしょうか。
「AさんもBさんも正解は分からない。でも、二人でアーデモないコーデモないと話し合っていたら、答えを見つけた!」
というのが本当の話合いではないでしょうか。だって、児童はこれから大人になって、答えのない問題に挑んでいかなくてはいけないんですから。大人になるための準備をするのが学校という場所のはずですし、それが授業のはずです。
と思っているので、「答えを発表し合う」という「学び合い」が「それじゃあ足りないんじゃないかな」と感じます。

 

とは言え、毎回、「正解のない問い」を用意できるわけではありません。私が意識しているのは、「ゴールは明確だけれど、“そこに至る道”に正解がない授業」です。

とはいえ、まだまだ模索中。私だって、どんな授業をすべきなのか、「正解」を知っているわけではありません。そうやって模索していく姿こそ、教員が児童に見せるべきものなのだ、と思っています。