『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

指導案は1日で書く

昨日のエントリーに書いたとおり、来週は校内の研究授業。
その指導案を、昨日は1日で書きました。だいたい、学校で2時間(後輩への助言&雑談を含む)、家で2時間くらい。本当は3時間で書きたかったのですが、まあ、学校ではおしゃべりばっかりしていたので、仕方ないですね。

 

昔と比べて、早く書けるようになったなあと思います。それは、3つのことを心がけるようになったからです。
3つとは

  1. 研究授業の「目的」を定めること
  2. 求められることの一つ上を狙うこと
  3. 時間をかけない、と決めること

です。

1 研究授業の「目的」を定めること

普段の授業であれば、目的となるのは「子供達の力を高めること」です。が、研究授業はちょっと違います。中堅となった今の私であれば「校内の研究に寄与すること」が第一。私がやりたい授業をやるのではなく、研修主任が進める校内研修にプラスになることを目的とします。となると、今までの研究の流れを見て、そこに何を加え、何を提案するのかを考えて授業を組み立てます。
目的がはっきりすれば、そのための手段もシンプルになります。
これがピチピチの若手であれば「自分の足りないところを指摘してもらう」で良いかもしれません。そうならば、多少詰め込み過ぎでも、自分の精一杯をぎゅうぎゅう詰めにした授業をやればいいと思います。
ギラギラの若手であれば「自分の力を認めてもらう!」という野心があってもいいのかもしれません。というか、少し前の私はそうでしたね。「どうだ!」という授業をやっていました。
自分が研修主任だった時には「同僚に真似してもらいやすいこと」を第一に考えました。自分の授業を踏み台にしてもらえるように、汎用的なアイディアを散りばめました。
もし、私がベテランになったら。超チャレンジングな授業をしたいですね。何をやっても許されるようになりたいなあ。

今年の校内の研究は『学び合い』ではなく、「学び合い」です。ですから、単元『学び合い』はその時はお休み。『学び合い』がどんなものかは、校内の先生方は分かってくれていますから、それを示す必要はないのです。
それでも、「授業者がことさら学び合わせようとしなくても、子供達は学び合う」ということは見てもらいたいなあと思っています。

 

2 求められることの一つ上を狙うこと

授業を、私は「6段階」に分けています。

1段階目は「何をやろうかな」という学習活動が目的になっている授業。
2段階目は「何を身に付けるのか」が明確になっている授業。
3段階目は「でも、それって1時間じゃ身に付かないから単元で考えないとね」という授業。

というように。(4以降は省略)。
大抵は、3を目指しつつも、1や2で止まってしまいがち。
だから、今までの授業が1の話で止まっていたら2のことを、2で止まっていたら3のことを指導案に書きます。1や2で止まっているのに4や5のことを書いても、空回りしますから。

3 時間をかけない、と決めること

自分の能力は自分がよく分かっています。
私はそんなに見事な指導案は書けません。
なので、時間をかけないと決めています。決めているから早く書けるのです。ある種の手抜きです。
もし、手抜きが許されないような場面(例えば、研究指定を受けていて、外部に指導案を配布するような時。私は手抜きでいいけれど、学校としてはそれでは困る)という時には、周囲の有能な先生方に見ていただきます。必ず、素晴らしい助言がいただけますから。

 

昨日想定していた「指導案のコツ」とはだいぶ違うことを書いてしまいましたが、まあ、良しとしましょう。