祈り、願う
今年のクラスは「みんなができる」ようになかなかならないクラスです。でも、だからこそ、「一人も見捨てない」が際立つクラスでもあります。毎日毎日、毎時間毎時間「みんなができる」んなら、何をそんなに頑張る必要があるというのでしょうか。できないけれど、と言うより、できないからこそ、「それでも見捨てたくない」と願い、祈るのです。
今日のテストで、ある子が100点を取りました。放課後の教室で採点をしながら、一人小さく声を上げてしまいました。明日、早く返却したいなあ。
でも、同時に申し訳ない気持ちになります。別の子の顔が浮かぶのです。多くの子を救って満足できるなら、楽なのかもしれません。でも、「一人も」なのです。だから、苦しい。
自分の力不足は分かっています。それでも足掻きます。足掻いても足掻いても苦しいから、最後には願い、祈るしかないのです。毎年のことですが、やはり、苦しい。