『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

実践の全体像

みゆき会の共著である

子どもの書く力が飛躍的に伸びる! 学びのカリキュラム・マネジメント

をご購入くださった方はお気づきでしょうか。この本には所々で「書けない子のレポート」が出てきます。例えば、6ページにチラッと出ているのは、みゆき会の誰かのクラス(その子が特定されないように、ボカしますね)の子が書いた「実物」です。125ページにも「初期の全然書けていないレポート」を載せています。我々の強みは「苦手な子」の存在を隠さず、両目で見据えて取り組んでいることにあると思っています。この本の主人公が「作文の書けないカケル君」であることが、その現れだとも言えますね。

同時に、天井知らずに伸びていく子供や、想定外の方向に進んでいく子供を本気で待ち望んでいるのも、我々の実践の特徴だと自負しています。学びのカリキュラム・マネジメント自体が、そういう子が飛び立ちやすくするためのカタパルトみたいなものですから。もちろん、これより速く飛び去っていく子も出て欲しいですね。それはきっと、我々が天井と壁に阻まれて苦しんできた子供だったからかもしれません。(坂内さんと古田さんに関しては、私の勝手な想像ですが)

そして、こういう文脈だと、「中間の“普通”の子」は蔑ろにされがち。でも、本当は“普通”の子なんて存在しませんよね。誰もが誰かのスペシャルな存在ですもん。余談ですが、親にとっては我が子はかけがえのない存在なのに、担任が“普通”の子と考えていることで生じるギャップが、クレームの素になっているなあってこと、あるかも。もちろん、誰もが伸びて欲しい!本当でそう思います。

 

とは言え、実践をまとめる時には、素敵エピソードだけを切り取ってしまいがち。時には

「それって、俺の授業の成果なの?もしかして、家庭教育力の賜物なんじゃないの?」

ってセルフツッコミを入れてしまう時もあるくらいで。細々とですが、自分の実践を外に出させていただいている以上、失敗や弱点を含めて、可能な限り、全体像が伝わるようにしたいですね。