『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

明確なゴール

アクティブ・ラーニングのコツとして、「シンプルな型(授業の枠組み)」について書きました。
もう一つのコツとして、「明確なゴール」というものがあります。


子供達が能動的に学ぶためには、達成すべき明確なゴール必要です。
「何でもいいから、勉強しろ」と言えば、子供達は一応は勉強できます。人間は何からでも学ぶことができるからです。けれど、そこから得る物は「偶然の産物」です。
達成すべきゴールを隠した状態で教師の意図通りに動かそうとすると、「飴と鞭」が必要になります。テクニックを駆使して、子供達を誘導するのです。
(最悪なのは、教師自身がゴールを見失っている場合ですが、その話はとりあえず置いときます。)


でも、本当は、そんなテクニックなんてなくても、ある条件を満たした「課題」があれば子供達はしかるべき勉強ができるのだと分かってきました。(もう少し丁寧に表現するなら、「勉強できる子が2割はいて、その子達を核として全体を巻き込むことが可能なのだと分かってきました。」)


では、課題づくりで大切なこととは、どんなものでしょうか。わたしは、

  • 何ができれば達成したと言えるのかが、明確であること

を大切にしています。
課題は、そんなにすごいものじゃなくて良いのだということが、『学び合い』に出会ったおかげでよく分かりました。ただ、達成できたか否かがはっきりしていないと、教師の気分で合否の判断が変わってしまいます。そうすると、子供達は教師の顔色を見ながら学習しなくてはいけません。結果として、子供達は受動的にならざるを得ませんよね。
でも、教師の手を離れ、児童が相互に合否を判断し合えば、どんどん能動的に学習することが可能になっていきます。


子供達でも達成できたか否かが判断できるには、どうすれば良いか。
今は、そこを大切に考えています。