『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

第6回『学び合い』仙南の会に参加しました

昨日は、6回目となった『学び合い』仙南の会に参加しました。


自分の振り返りとして、今回、感じたことをつらつらと書いておきます。
一つ目は、宮城の先生方との繋がりを持てることのありがたさ。
わたしは、宮城県在住で福島県勤務。しかも、勤務地は出身地から遠く離れています。ということで、根無し草のような気分になることも時々ありました。そんなわたしが、一人で宮城に『学び合い』を広めることは無理です。我が子の将来を考えた時に、この繋がりは極めて大きな意味があります。仙南の会に感謝!です。


二つ目は、若さには敵わない、ということ。
ある若い先生の取り組みを見聞して、驚嘆しました。わたしだったら「そんな大変なこと、継続できないよね?」と感じてしまうことでも、継続していける。それが若さのパワーなんでしょうね。
考えてみたら、20代の頃のわたしは、毎日遅くまで教材研究をしたり、校務処理や研究発表の準備に取り組んだりしていました。あれも若さのパワーだったんでしょう。思い返せば・・・、けっこう無駄なことしてましたね(笑)。今の若い先生が、わたしがやってきたような“無駄な頑張り”どころとは異なり、例えば、集団を掴む技術や端的な課題の出し方、集団を見る力などを若いうちから磨いていったら、あっと言う間にわたしなんて追い抜かれてしまいそうです。そうなるのが楽しみですね。


三つ目は、人の縁について。
わたしが『学び合い』を実践し、それを広めようとしている目的は、我が子が『学び合い』学級で学習できるようにすることにあります。この仙南の会に参加したことで、宮城の先生と繋がりが持て、その目的にちょっとずつ近づいているのは、一つ目に書いたとおりです。こういった会に参加すると、そういう有難い縁を得ることができます。
今回は、福島県の先生お二方とお会いすることができました。「福島県内に、わたしの知らない『学び合い』人がまだまだいるのだな」と感じ、嬉しく思いました。また、わたしは、『学び合い』人の中で、ずっとお会いして直接お話したいと願っている方がいらっしゃるのですが、その方のお身内の方と、今回お会いすることができました。どんな方なのか、その一端が垣間見れ、嬉しく感じると共に、お話したいことが増えました。
先日書いたとおり、出不精のわたしですが、それでも外に出て、人との縁を結ぶことは“得”なのだと、改めて感じられました。


四つ目は、『学び合い』への信頼感です。
今回は、S先生とG先生の授業の様子を拝見しました。
どちらの授業も、本当に学び合う姿でした。もちろんお二方とも、集団の中にいくつもの課題を感じていることと思います。それは当たり前です。わたしのクラスだって、まだまだですから。担任にしか分からない課題もあるものです。でも、その学び合う姿は、本物で自然でした。校種や教科が違っても、基本的には“同じ”なのだと実感しました。それは、『学び合い』の理論的正しさの現れでしょう。
一方で、I先生と話す中で、自分が感じていた違和感への答えも明確になりました。そこがすっきりしたことで、今後はさらに迷いなく行けそうです。


五つ目は、『学び合い』の中に生きているという実感です。
『学び合い』は経営理論です。ですから、授業だけではなく、様々な場で応用できますし、自分がどう立ち振る舞うべきかを考えるのにも役立ちます。
昨日の会話の中で浮かんだ話なのですが。今後、『学び合い』が広がっていったら、こういう状況になるでしょう。
2割程度の教師が『学び合い』に関わる本を読み積極的に実践していて、6割程度の教師は多少かじった程度の知識を得て自分の納得できる範囲で実践し、2割程度の教師が批判的・懐疑的に見ている。トップ2割の中で核となるメンバーは極一部でも、それなりの数が継続的に書籍や雑誌を買い、『学び合い』の会に継続的に参加している。
さて、この時、自分はどの立場に身を置くべきなのか。それを考えながら参加していました。
結論としては、こういうのって、自分で決めることじゃないですね。自分がやるべきことをやっていれば、自然と、立つべき位置に立てるでしょう。だから、できることをコツコツとやっていく、しかも、可能な限り多様な繋がりをもちながら。まさに『学び合い』の理論どおりですね。
『学び合い』に出会い、『学び合い』の理論に沿って授業をしていくと、その先は結局、『学び合い』の理論を体現して『学び合い』人として生きていくしかないのですよ。


ということで、学びの多い半日を過ごすことができました。
G先生、参加者の皆様、ありがとうございました。