『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

荒れの原因

昨日の続きです。
学級が荒れてきた時,「一発ガツンとやればいい」という考え方に,わたしは大反対です。
では,どうすれば良いのでしょう。


それを考えるためには,なぜ学級が荒れるのかを考える必要があります。


わたしが今まで見てきた限りでは,教師がイメージする「こんなクラスにしたい!」という思いを子ども達と共有出来ないと,子ども達が付いてきてくれなくなり,学級が荒れると感じています。


「イメージの共有」がポイントです。
荒れている学級では,「この先生,何を言ってるかさっぱり分かんない!」と子ども達が感じているのです。


そうなってしまう原因は何でしょう。
多くの場合,教師が「こういう学級にしたい」というイメージ自体を持っていないこと,または,そのイメージが曖昧なことにあると感じます。
もしくは,教師が持っているイメージ自体が,子どもに拒否された場合もあるようです。


教師の温かい思いはあるけれど,それが伝わっていない。
という場合は少ないようです。
そりゃそうです。子ども達は,教師の腹の中を丸っとお見通しですから。


「荒れたら一発ガツンとやればいい」というのは逆です。そんな考えだから,荒れるのです。
例え,表だって荒れなかったとしても,裏では絶対にゴチャゴチャとしています。そういう教師のクラスでは,「いじめ」が起きます。断言します。


それ以上に怖いのが,「学級をどうしたいって,そりゃあ,良いクラスにしたいですよ」と言いながら,しっかりとしたイメージの無い教師のクラスです。
上記の教師は,はっきりとした「悪いところ」があります。そこを「責める」ことができます。けれど,イメージを持っていないけれど,人間的には良さそうに見える教師は,同僚として注意しにくいですから。「もっとちゃんと,イメージを持って!」と言ったって,そういう人には伝わらないでしょう。


朋友・古田さんが教えてくれた言葉。
「話す は,放つ。語る は,かた(づく)る」
http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/furu-t/20130119
イメージする力の弱い人は,語る力も弱いのです。子ども達に伝える技術も(実は,心も)ないでしょうから。岩瀬ゴリさんが,「よくわかる学級ファシリテーション」の一冊目を「かかわりスキル編」にしたのも,納得です。


荒れないクラスを作るために。
どんなクラスにしたいか,具体的に考えましょう!
そのクラスが実現された時,学級の全員を幸せにできるかをよく検証しましょう!
そして,それを語り続けましょう。心をこめて,子ども達に届けましょう。


さてはて。
学級の荒れに苦しんでいる先生に,このことをどう伝え,どう実践してもらえばよいのでしょうね。
きっと,全国各地の心ある教師が,苦慮していることでしょう。
わたしも,頑張って考えなくちゃなあ。