『学び合い』 流動型『学び合い』 学びのカリキュラム・マネジメント アクティブ・ラーニング

nao_takaの『縦横無尽』

小学校教員なおたかのブログです。『学び合い』(二重かっこ学び合い)を実践しています。単著「流動型『学び合い』の授業作り」を上梓しました。お手に取っていただければ幸いです。

巻き込むために  2

みなさんは、巻き込まれるならどれがいいですか?

  1. とっても現実的だけれど、夢も希望も感じない、暗いビジョン
  2. 順当に行けば、実現可能だよね、というほどほどのビジョン
  3. 実現しそうにないけれど、でも、夢と希望に溢れたビジョン


1のようなビジョンを持っている教師のクラスでは、それが具現化します。
2のようなビジョンを持っている教師のクラスは、ま、ほどほどになります。
3のようなビジョンを野っている教師だけが、夢と希望に溢れるクラスを作れるのです。
ビジョンのない教師のクラスは、どうなるんでしょうね。




わたしは、4月に大抵、こんな感じで語ります。
「先生はね、日本一の教師になるのが夢なんだよ。
 本気で日本一になりたい。日本一の先生って、どんな先生だと思う?先生が考える日本一の先生っていうのは、日本一のクラスを担任している教師だと思うんだよ。じゃあ、日本一のクラスってどんなクラスかというとさ、・・・(以下、秘密)そんなクラスを作るためにはどうすれば良いか。先生は、必死になって勉強したのね。で、出会ったのが『学び合い』っていうものなんだけれど。これってね、どういうものかというと・・・。(ここも、秘密(笑))ね?こうやって、みんなで日本一のクラスを作らない?できそうじゃない?」


今年度も、こういうことを本気で語りました。
クラスの何人かに
「あ、この先生、本気だな。」
と信じて貰わうことがスタートだと思って。
しかも、この話を「ただの空想」だと思われたくありません。
「この先生が言うことはもっともだ。それなら、日本一のクラスと言えるな。そして、そのクラスの担任は、日本一の教師って言えるのかもな。」
と納得してもらいたいのです。
その上で、
「よし、この話にいっちょ乗ってやるか。」
と思う子が一定数を超えてくれることを期待し、4月に語りまりました。
多分、その時の思いと、現在の学級の様子は矛盾していないと思います。もちろん、わたしは日本一の教師にはなれていませんけれど(^_^;)でも、学級の方向性は、4月に語ったビジョンに近づいているはずです。わたしのビジョンに賛同してくれた子達が、他の子を巻き込んで、日本一のクラス実現へ動いてくれているのです。


でもね。
こういうことは、『学び合い』の専売特許ではありません。
リーダーが夢を語り、集団がそれに惹きつけられていく。こういうことは、力のあるリーダーなら当然のようにやっていることだと思います。


けれど、『学び合い』に出会ったおかげで、わたしのような力のない人間でも、集団全体を巻き込むことができるようになりました。
そのためのキーワードが「一人も見捨てない」です。
さらに、それをもっと具体化したのが「学び続ける」なのです。




つづく